「食生活と身体の退化」という本を読んで感じること

投稿日:2017年2月27日

カテゴリ:小児矯正

今回はある本を読み、その感想について書きたいと思います。

読んだ本は、W.A.Priceという歯医者さんが世界中を旅して、食生活と身体の変化を観察した記録が書かれている「食生活と身体の退化」です。

この本には、1930年代初頭、彼がアフリカ、南米、オーストラリア、ポリネシア、ヨーロッパなど、世界中を旅して周り、それぞれの地域の部族の食生活と身体の変化について観察した内容が書かれています。それは驚くべきものであり、近代食の入っていない地域に住む人々の歯並びは全く問題がなく、きれいに並んでいるのに対し、近代食の入っている地域の人々の歯並びの多くはガタついていた、というものでした。

このように、加工された小麦や砂糖が多く含まれている柔かい、食べやすい現代の食品が歯並びの悪さの原因になっている可能性がとても高いことが伺えます。さらに、いまの日本ではコンビニエンスストアやファストフード店で早く手軽に濃い味のものをすぐに食べることができます。まさに、「便利な世の中」です。しかし、その代償として、健康が犠牲になっていると、自分は思っています。”健康のバロメーター”である歯並びが悪くなっているのですから。

こんな世の中だからできること。それは、子供のころから歯並びを良くして、健康で元気な子供を多く育ててあげることだと思っています😊