精密・根管治療(歯の神経治療)

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歯を抜かない最後の砦「成功率95.2%の精密根管治療・歯内療法」

精密歯内療法

重度の虫歯や歯根破折、歯根嚢胞などによる抜歯は、抜歯となる原因第2位とされています(1位は歯周病)。こういった重度の虫歯や歯根破折、歯根嚢胞を治療するのが根管治療(=歯内療法)です。私はこの根管治療にこだわり続けております。

これまで多数の臨床を重ね、辿り着いた根管治療成功率95.2%という成果をもって、歯を抜かなくて済む治療を提供します。根管治療に関する治療回数や痛みについて、再発の可能性などについても詳しく記載しておりますので、東京で根管治療(歯内療法)の受診をお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

難症例または抜歯、抜髄と判断されるであろうケースを保存できた実例

当院の歯内療法の専門医である柳沢が、一般歯科であれば、難症例または抜歯、抜髄と判断されるであろうケースを、抜歯や抜髄にせずに保存に成功した症例をご紹介します。おそらく、下記症例すべて、一般の歯科医院なら「抜歯ですね」と言われてもなんらおかしくない症例だと思います。もちろん、当院でも残せない場合や、「敢えて残さない場合」もありますので、全て残すわけではありませんが、参考にして下さい。

  • 右上7 強い湾曲根管の症例

    右上7番 強く湾曲した根管の治療

    強く湾曲した根管の治療は非常に難しく、抜歯となるケースが多いですが、抜かないで治しました。

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  • 隠れている根管を見つけた症例

    隠れている根管を見つけた症例

    最初は2根管と思っていたが3根管目を発見。おそらく(私なら絶対に)顕微鏡なしでは難しい症例。

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  • 神経を抜く(抜髄)のを避け、保存した症例

    神経を抜く(抜髄)のを避け、保存した症例

    歯髄露出したが、MTAで歯髄保存にチャレンジ→成功の症例(もちろん経過観察後に被せ物装着)。

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  • 右上5 S字状根を持つ歯の再根管治療の症例

    右上5 S字状根を持つ歯の再根管治療の症例

    S字状の根管の治療は非常に困難です。充填が不十分(根管治療の失敗)になる可能性が高いです。

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  • 左下7 複雑な形態の歯の再根管治療(樋状根)

    左下7  樋状根と呼ばれる複雑な形態の歯の再根管治療

    樋状根の根管治療は難しいとされており、再根管治療となると、その難易度は格段に上がります。

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  • 他院で抜歯と診断された右上6

    他院で抜歯と診断された右上6

    根の先の炎症により、「抜歯してインプラントにしましょう」と他院で言われたが残せた症例。

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  • 大きな根の先の炎症を治した症例

    大きな根の先の炎症を治した症例

    おおきな歯肉の腫れを伴う根の先の炎症を根管治療によって治療した症例です。

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  • 1年以上治らなかった症状を改善した症例

    他院で1年以上治らなかった根管治療症例

    他の歯科医院で根管治療に1年間通っても治らなかった症状を改善した症例です。

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臨床経験多数の歯内療法専門医による精密根管治療を行なっています

マイクロスコープ根管治療

虫歯などで歯の神経を抜いた後は、神経があった穴の部分を殺菌処理しその箇所にフタをします。この処置のことを根管治療と言います。実は、この時の根管治療の精度の差によって、再度その歯が虫歯になってしまうか、またその後に抜歯に至るかなどの確率が変わってきます。

当院では、これまで数え切れないほど根管治療を行なってきた経験豊富な歯内療法専門医(現在も東京都表参道の歯科医院にて根管治療外来を担当)が、マイクロスコープやラバーダムのような医療機器を使用し、精度の高い根管治療を実施しています。単純に虫歯で歯が痛いから歯医者さんに行くというのでなく、治療した後のその歯のことも考え、根管治療の精度の高い歯医者さんをご選択ください。

このページでは「5つの精密根管治療法」として、①マイクロスコープ ②ラバーダム ③ニッケルチタンファイル ④MTA ⑤再植&歯根端切除を用いた当院こだわりの根管治療法について解説しています。東京都で歯を抜かないための根管治療をお求めの方はぜひご覧下さい。

抜歯のセカンドオピニオンもご相談ください

抜歯をするかしないかの判断は、最終的に担当歯科医師の見方によります。仮に他院で抜歯しかないと診断された場合であっても、当院であれば抜歯をせずに治療できるかもしれません。

気になる場合は、可能性を捨てず、どうぞお気軽にセカンドオピニオンをお求めください。

セカンドオピニオンに対応

保険の根管治療の再発率は8割超え!根管治療ってそんなに大変なの?

根管治療の再発

虫歯が過度に進行している場合、歯の根っこの部分(根管)でも細菌が感染してしまいます。この際は神経を抜き、その神経を抜いた箇所の後処置を行ないます。このような根管治療といわれる処置は、歯科治療としても高度な技術になります。適切な精度が保たれていない場合も少なくなく、実に8割程度の方が同じ個所で虫歯になると言われています。当院では少しでも虫歯の再発率を抑えるため、最新鋭の医療機器を導入しながら精密な治療を心がけています。

まずは、根管治療のプロセスを知ってください

  • ①重度の虫歯に実施

    重度の虫歯根管治療は、重度の虫歯の場合にのみ実施するものです。軽度の虫歯や中度の虫歯場合には実施する必要がありません。

  • ②リーマで根管の掃除

    根管根管自体は肉眼ではとらえられないくらい細く湾曲しています。このため、りーまという専用器具を用いキレイにします。

  • ③根管の殺菌

    殺菌掃除を終えた後、専用の洗浄液を流し込み、虫歯菌を余すところ無く殺菌します。

  • ④セメントを入れ込む

    セメント根管を徹底的に殺菌した後で、虫歯菌を繁殖させないための歯科用の特殊なセメントを流し込みます。

  • ⑤根管の封鎖

    根管を封鎖根管を封鎖する作業です。セメントが固まれば封鎖は完了となり、虫歯に再度感染する可能性が低くなります。

  • ⑥かぶせものでフタをする

    かぶせもの虫歯を治療するときに削った歯の上部にかぶせ物をします。これにより、元通りの状態に近づき完了となります。

顕微鏡動画で見る「根管治療の流れ(コアの除去→殺菌・根管充填)」

  • 再発根管治療におけるコアの除去

    上顎右側第二小臼歯の歯茎の腫れと痛みで来院された患者さんです。診断の結果、昔に他医院で行った根管治療が再発しておりましたので、やり直し根管治療を行いました。

    ただでさえ根が薄くなっている歯なので、余分な歯を削らないよう、以前に装着されたメタルコアを新品のバーを用いて除去し、歯の内部の汚れを除去しました。根の先から膿が出ているのも確認できます。歯の量を保存することにより、歯根破折を防ぐ可能性が高くなり、治療した歯の寿命を延ばすことができます。

  • 根管洗浄とMTAによる根管充填

    根の内部を殺菌力の強い薬液で洗い流し、残存している細菌を死滅させます。その後、最終的な根の薬をつめます。材料はMTAセメントを使用しました。MTAセメントを使った理由は、炎症で根の先が溶けてしまっていたからです。

    これらの処置で、根の内部は無菌化され、根の内部も緊密につめることができました。溶けてしまった根の先の組織もMTAセメントの効果により再生が期待できます。この結果、抜歯寸前の歯の寿命を格段に伸ばすことができます。

根管治療に何度も通わされる?根管治療の治療回数に関するウソホント

根管治療の治療回数

「歯の根っこの治療で何度も通わされた」「根管治療で半年も通っているが治らない」「根管治療がいつ終わるか教えてくれない」こういう不満をお持ちの方が非常に多くいらっしゃいます。根管治療は歯科医師への不信感がつのる治療の上位であるようです。

結論から言いますが、「根管治療は一回で終えることができます」。何回、何ヶ月も根管治療で通わされるには理由がありますのでご説明します。

根管治療の回数がかかって何度も、何ヶ月も通うことになる理由

  • ①根管治療の保険診療の報酬が低いため、保険だと1回の治療時間に20分位しかかけられないから
  • ②効率よく根管治療を行う為の設備(CT、顕微鏡、ラバーダム、NTファイル等)がないから
  • ③根管治療は難易度が高い治療にもかかわらず、担当医のスキル・知識が低いから
  • ④症状が改善しない場合に、根拠のある明確な次の一手を打てないから(③に付随します)

上記4点が主な「根管治療に回数がかかり何度も通わされる理由」です。①については、根管治療は平均80分くらいはかかりますが、保険ですと経営上20分しか取れませんから4回程に分けるしか無いわけです。時間がないのに、効率よく治療するための②がないので、もっと時間がかかります。しかも、③で治療にもっと時間がかかります。

さらに④が非常に重要で、歯の根の治療は、治療をしたのに「痛み、違和感、歯茎の腫れ」などが治まらないというケースが非常に多くあります。ちゃんと治療したはずなのに、効果があらわれない時に、歯科医師のレベルによっては次の一手がわからず、闇雲に何度も根管内の消毒を重ねたり、不必要に根管内部を拡大したりしまうケースが多くあります。

この負のスパイラルに入ってしまうと、長い期間、根の治療を受けることになり、そういったケースのほとんどがこれに当てはまると考えています。

根管治療の回数はかからない、1回で終えることもできるってホント!?

はい、ホントです。

患者様の希望があれば、根管治療は一回で終える事ができます。

上記①~④をクリアすれば良いだけです。現に当院では、

  • ①→1~3時間かけて根管治療します(自費ですが)。場合によっては4時間行った時もあります
  • ②→全部使います(CTは必要がある場合のみですが)。
  • ③→根管治療の専門医として多くの知識・技術・経験をあると思っています(私よりも上の名医も多くいらっしゃいますが)
  • ④→すぐに次の一手に移行できるため、治療が半年もかかるようなことは絶対にありません。(治療を完了させ、経過観察することはあります)

根管治療を1回で行っても治癒率は変わらない

「根管治療は複数回に分けて行わないと治癒率が下がる」「充分な根管治療の消毒ができない」という意見もあります。でも「数回に分けた根の治療と、1日で終わらせる治療とで、成功率は変わらない」との科学的なデータ・エビデンスが出ているのも、また事実です。長い期間根管治療が続くと、根の内部に汚れが入り込む確率が高くなり、逆に治療している歯の健康を守ることができなくなります。

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根管治療を1回で行った症例のご紹介

根管治療の回数では、実際に1回で根管治療を終えた患者様の症例をご紹介しましょう。

こちらの患者様はアメリカを日本を行き来していて何度も通えないということで1日で根管治療を行うことになりました。

犬歯の根管治療です。本人に痛みの自覚があり、レントゲンでも根の先に炎症があるのがわかります。これを1回で根管治療します。

1回で終わる根管治療症例はこちらから>>

結論:1本の歯の根管治療のために何度も通う必要はない。1回で終わることも可能です。

根の治療に多くの回数、長い期間は必要ありません。当院では、患者さんの希望があれば、1日で終わることもあります。実際に、この1日で終わる根の治療は遠方から来られる患者さんには、ありがたい、とのお言葉を頂いております。当院には、東京はもちろん、北海道や伊豆諸島、海外では、アメリカや韓国、オーストラリアからも患者さんがいらっしゃるので、時間のない方、遠方の方にはこの「1day根管治療」は有効だと考えています。

後に歯を抜くことになるかならないか、それが根管治療の神髄です

根管治療(歯の神経治療)の精度重度の虫歯において神経を抜いた後、その箇所を如何に高精度で滅菌処理しそのままの状態でフタをするかが根管治療の全てです。多くの場合、根管内を完全に滅菌処理できていない状態でフタがされてしまいます。これは何も雑に処理しているわけではなく、それくらい根管内を完全に滅菌しきることが難しい作業だということになります。根管内は枝分かれし、見えにくく複雑な構造をしているためです。

一般的に80%以上の割合で再発が見られるという根管治療だからこそ、当院では少しでもそのリスクを避けるべく精度を上げられるような取り組みをしています。

“柳沢歯科医院”流 6つの精密根管治療!

精密根管治療法柳沢歯科医院では、根管治療の精度向上に全力で取り組んでいます。一見、フタをしてしまえばキレイに治ったように見える根管治療ですが、その後に再発し抜歯に至っては、ただの延命処置に過ぎなかったということになってしまいます。当院の目指すのは、虫歯の延命処置ではなく、治療後も長期にわたり自分の歯として使用いただく根管治療です。当院が根管治療で用いている医療器具をご紹介いたします。

マイクロスコープは高精度な根管治療を後押しします

マイクロスコープマイクロスコープは、歯科医全体で見てもまだ5%以下の医院にしか導入されていません。肉眼の40倍以上に視野を拡大できますので、精密な作業を要する根管治療に最も効果を発揮します。

汚れや細菌感染の確認だけでなく、治療箇所のヒビを見つけたり、枝分かれした根管の見落としも防止できるため、感染源を完全に除去することにつながります。

ラバーダムによる隔離処置

ラバーダムラバーダムは、写真のような歯科医療用のシートで、口の中の細菌が患部に入らないように保つためのものです。

もともと唾液自体に多くの細菌が含まれているため、このように歯周辺組織を適切に隔離することが重要です。仮に根管内に0.01mlの唾液が入ってしまうだけでも失敗してしまいますので、ラバーダムの使用は根管治療の精度を高めるために必要です。

ニッケルチタンファイルの使用

ニッケルチタンファイル根管を掃除する専用器具が、ファイルと呼ばれるものになります。

このファイルにも種類があり、安価なステンレス製、高価なニッケルチタン製などがあります。ニッケルチタン製のものはステンレス製のものと比較して折れにくく、また柔軟性にも富んでいるため、曲がりくねった根管内を適切に掃除することができます。

このため当院では、ニッケルチタン製のファイルを採用しています。

MTAという殺菌効果の高い充填剤を使用

MTA使用MTAとは、歯科用滅菌セメント剤のことで、通常のものと比較して滅菌効果の高い充填剤になります。抗生物質や抗菌剤が混ざったMTAを使用することで、根管治療時の滅菌効果を高め、再発リスクが低減されます。

MTAは高価な最新の充填剤であるため、あまり多くの歯科医院で使用されているものではありませんが、当院では患者さまの未来を見据え使用させていただいております。

歯の再植術や歯根端切除術にも対応

歯の再植術や歯根端切除術歯の根っこ部分が折れてしまった場合や、重度の虫歯で根管治療でも治せない場合など、一般的には抜歯を選択する場面が出てきます。

当院では、その最終的な決断をする前段階として、歯を抜歯した後に歯科セメントで接着して元の位置に戻す「歯の再植術」や、根尖病巣のある歯根の一部を切り取る「歯根端切除術」なども取り入れ、できる限り抜かない方法を最後まで検討します。

マイクロスコープ治療動画説明

マイクロスコープ動画説明柳沢歯科医院のマイクロスコープ根管治療では、治療内容をマイクロスコープを通して録画します。

その治療動画を患者さまにお見せしながら、患部がどのようになっていて、どのような治療を行なったのかを具体的にご説明差し上げております。

抜歯になるかならないかの瀬戸際の治療である根管治療において、非常に詳しい治療内容説明ができるマイクロスコープは、患者様の不安を取り除き、安心して治療に専念していただくためにも必要なツールだと考えます。

根管治療を再発させないためには、被せ物の精度も重要

被せ物の精度と根管治療の成功率の関係表
(引用元:HA Ray, 1995, Inter Endod J)

この表は歯科業界では広く知られた、根管治療に関するとある臨床実験を元にまとめられたデータです。根管治療の精度と被せ物の精度の高低を組み合わせて最終的な成功率をまとめております。表を見てみると、根管治療と被せ物どちらの精度も高い場合は9割を超える成功率ですが、どちらの精度も保険診療内治療程度に低いものですと8割以上の確率で失敗(再発)します。

顕微鏡動画で見る「根管治療における被せ物の適合の良し悪し」

  • 悪い適合→虫歯再発リスク「高」

    歯と被せ物の境目を拡大して見ると、段差があります。細い金具で触ると段差があるのが一目瞭然です。さらに、細い金具を左の方に移すと、歯が虫歯になり、金具が歯の内部に食い込むのがわかります。このような被せ物では、この段差に汚れがたまり、歯の内部に細菌が入り込んでしまいます。

    このような被せ物をしていては、せっかく根管治療が上手くできても、数年後に歯の内部に侵入した細菌が原因で、根の先に炎症が起きたり、膿がたまる病気である「根尖性歯周炎」や「歯根嚢胞」になってしまいます。

  • 良い適合→虫歯再発リスク「低」

    この白い被せ物(メタルボンド)は、当院で5年前に装着したものです。拡大してみても、段差がまったくないため、汚れがたまりません。そのため、根管治療の失敗の原因である細菌が歯の内部に入り込むことができないので、結果、治療した歯の健康を守ることができています。このような、段差のない、精度の良い被せ物を装着することが、根管治療の成功に不可欠なのです。

    つまり、精度の悪い被せ物は根管治療の失敗の原因となりえ、根管治療において被せものの適合精度は非常に重要なものであるといえます。

再発した根管に行う「再発根管治療」の成功率はさらに下がる

根管治療では歯を削ります。2回根管治療を行うということは2回歯を削るということです。また、根尖病巣により骨が吸収される可能性もありますので、再発根管治療の成功率は初回の根管治療の成功率に比べ、大幅に低くなります。根管治療の成功率は残存歯質と骨量に比例しますので、これはどんな歯内療法の名医が行っても同じです。

つまり、「長期的な根管治療成功のカギは、いかに初回の根管治療で精度の高い根管治療および、精度の高い被せ物を入れられるかである」といえます。

当院では、精度の高い被せ物を提供しています

柳沢歯科医院では、根管治療の成功率を上げるため、精度の高い被せ物を提供しています。型取りの精密さに徹底的にこだわること、圧排糸を使用して歯肉との境界を明確にさせること、熟練の歯科技工士と提携すること、すべの工程をマイクロスコープを使用して精密に行うなど、徹底的に被せ物の精度にもこだわることで、再発しにくい成功率95.2%の成功率を誇る根管治療を提供します。

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保険診療の根管治療と、自由診療の根管治療はどっちがいいの?

保険の根管治療上記でも根管治療の精度が重要であると述べておりますが、保険適用の根管治療ではこの精度が保てません。

保険だと複雑な根管治療に時間をかけられない、高性能な機材を使えない、被せ物の精度が落ちるなど、安価な代わりに、このような代償を伴います。

そして、何度も申しますが、保険診療の根管治療の再発は非常に多いです。当院にも「昔に保険で根管治療をしたが、そこが痛い」という患者様が後を絶ちません。

私としては、「再発時ではなく、最初から自費の根管治療を受けてほしい」と願うばかりです。

自由診療と保険診療の根管治療の差について詳しくはこちら>>

当院で実際に行なった抜歯回避の根管治療例

  • ①根尖性歯周炎併発の虫歯

    根尖性歯周炎併発の虫歯のレントゲン大きい虫歯が原因でできた根尖性歯周炎のレントゲン像。ここまで大きくなるのに、慢性炎症が起こり続けていたことが予測されます。

  • ②根管治療開始

    根管治療開始根の内部の泥のような汚れ。これが、慢性炎症、そして、全身疾患の原因になり得る感染物。

  • ③根管治療直後

    根管治療直後根管治療直後のレントゲン。キレイに根管充填できているはずが・・・

  • ④2ヶ月後も改善しない

    根管治療後2ヶ月のレントゲン術後2ヶ月のレントゲン写真。症状が改善しません。

  • ⑤歯ぐきの腫れ症状

    歯ぐきに腫れ症状歯茎の腫れも改善せず。この時点で抜歯を宣告する歯科も多いと聞きますが当院では歯根端切除に移行します。

  • ⑥歯根端切除のため切開

    歯根端切除症状が改善しないため、歯根端切除を行った時の写真。慢性歯周炎のためこれほどの量の歯槽骨が溶けています。

  • ⑦歯根端切除オペ

    歯根端切除歯根端切除をしている写真。根の正面についた歯石も一緒に取り除きます。

  • ⑧歯根端切除直後

    歯根端切除直後のレントゲン歯根端切除直後のレントゲン。歯根の先端がなくなっています。病巣が消えて骨が再生するのを待ちます。

  • ⑨1年経過後も安定

    歯根端切除術後1年歯根端切除術後1年。歯茎の腫れもなくなり、レントゲン写真からも症状の改善が確認できます。

根管治療したのに痛い!根管治療後の痛みの原因と対策について

根管治療後の痛み

根管治療後も痛みが収まらなかったり、痛みがなかった歯が根管治療したことにより痛みが出たりする場合があります。この根管治療治療後の痛みについて原因別にその対策をご紹介します。

  • ①根管治療時の細菌感染処理が充分でないから痛みが出るケース

    虫歯やプラークなどの細菌感染によって神経や根の先に炎症が起きるため、これを除去しないと痛みは治りません。感染源の取り残しによる再発や治療後の痛みが治らないケースは多々ありますが、これらの多くはきちんと感染源を取り除くことができれば治ります。

    当院には、他院で治療した歯の痛みで悩み来院される方が多いのですが、治療を開始すると、その歯に虫歯などの感染が残っていることが多くあります。

  • ②咬み合わせが強すぎるから根管治療後に痛みが出るケース

    根管治療によってデリケートになっている箇所に、強い咬み合わせによって刺激が加わると痛みが出る場合があります。

    こういったケースでは咬み合わせの調整、または一定期間根管治を行った歯に対して過度な咬合力がかからないよう、お食事の際には逆側の歯で噛んでいただくなど、患者様に意識してもらう事で、痛みの緩和をはかります。

  • ③根管治療自体の刺激によって痛みが出るケース

    根の治療は、歯髄と呼ばれる歯の神経を取り除いたり、根の先の組織を触ったり、刺激の強い薬液で根の内部を洗ったりと、身体への刺激が多く生じます。すると、その刺激により、治療後の痛みを感じることがあるのです。これは根管治療をするので、どうしても避けられません。しかし、時間とともに必ず収まりますのでご安心ください。

  • ④非歯原性疼痛が原因で根管治療後に痛みが出るケース

    痛みの原因が歯になくても、歯の痛みと感じることがあります。これを専門用語で「非歯原性疼痛(ひしげんせいとうつう)」と呼びます。例えば口の周りの筋肉や脳につながる神経の痛みを歯の痛みと感じてしまうことがあります。このケースでは歯に原因はないわけですから、歯科ではどうしようもありませんので麻酔科やペインクリニックなどをご紹介します。

合わせて読みたい!根管治療において大切なことまとめコラム

根管治療において大切なことまとめコラム

東京で根管治療に拘る歯科医院をお探しの場合、是非当院まで

根管治療

柳沢歯科医院では、歯の神経の治療(根管治療)において徹底的に再発リスクを抑える取り組みを行なっております。東京都全域からもご好評をいただいており、口コミなどを通じて多くの患者さまにお越しいただいております。安易な延命処置ではなく、徹底した虫歯治療をお望みの際は、ぜひ当院までお越しください。東京には多くの根管治療専門医がおられます。もし何かのご縁で多くの根管治療専門医の中からあなたが私たちを選んでくれたなら、全力であなたの歯を守ることをお約束します。ぜひお気軽にご相談ください。

(番外コラム)根管治療と全身疾患

根尖性歯周炎(根の先の炎症)や歯周病は、歯槽骨(歯の根の周りを取り囲む骨のこと)を溶かす病気です。その骨を溶かしてしまうメカニズムが、生活習慣病である心筋梗塞や脳梗塞、認知症、アルツハイマーと密接に関係している可能性があり、近年医学会でも注目を浴びています。

そもそも、歯を支える骨が溶けてしまう原因とは?

虫歯やプラークは細菌の塊ですが、それらが原因で、根管(歯根の内部の管)や歯根の表面に細菌が入り込み、こびりつくと、根管や歯根の表面を経路に、細菌自体や、細菌から出る毒素であるリポ多糖やリポタイコ酸が歯槽骨へと飛び出します。

それらすべてが身体にとって異物ですから、身体はそれを排除しようとします。この排除しようとする身体のメカニズムが免疫機構ですが、この免疫機構が働くと、ヘルパーT細胞がサイトカインを出しマクロファージを活性化し、そのマクロファージが細菌や、毒素を貪食(食べてしまうこと)します。この時に出てしまうサイトカインが問題で、サイトカインはマクロファージを活性化すると同時に、骨を溶かす破骨細胞も活性化してしまうのです。

破骨細胞の活性化と骨の減少

破骨細胞の活性化による歯槽骨吸収元気になった破骨細胞はどんどん骨を溶かしてしまうので、結果、歯の周りの骨が溶けてしまうのです。この状態がずっと続くことを慢性炎症と呼びます。

慢性炎症がずっと続くと、細菌が増殖し続け、そこではサイトカインが出続けて、骨が溶け続けます。

また、活性酸素という身体にとって悪影響な物質も出続けます。。

サイトカイン・活性酸素と心筋梗塞、脳梗塞、認知症、アルツハイマーの関係

サイトカインは、増え続けると血管内に入り込み、血管内のマクロファージを活性化します。活性化したマクロファージは血管内にある悪玉コレステロールを食べ増殖し、これらが重なり合うと血栓ができてしまいます。つまった血管はその先に栄養を送ることができなくなり、これが脳や心臓で起きると、心筋梗塞や脳梗塞の原因となり得ます。

活性酸素は、組織を酸化させてしまうため、身体にダメージを与えます。慢性炎症が起こり続けると、活性酸素は身体中にばらまかれます。脳にも到達し、ダメージを与えます。この脳へのダメージが、認知症やアルツハイマーの原因となる可能性があります。

慢性炎症で増殖した細菌も、血管に乗り、全身へ運ばれます。この細菌が心臓の内部で増殖し、心臓の組織の炎症を引き起こしています。

破骨細胞の活性化による歯槽骨吸収このように慢性炎症によって増殖し続けるサイトカイン、活性酸素、細菌が、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、アルツハイマーの原因になり得るのです。

こちらの症例写真の患者様の状態では、サイトカインが大量に出続けていた結果の大量の骨吸収ですから、患者様が「歯が痛いというだけでなく、これらの病気にならなかったこと」は、不幸中の幸いとも言えるでしょう。

根尖性歯周炎は慢性炎症の代表例。根尖性歯周炎を治すのが根管治療

このように、口腔内で起きている慢性炎症の全身への影響が懸念されますが、根尖性歯周炎は慢性炎症の代表例です。また、根尖性歯周炎にかかっている歯は、歯周病にもなりやすいです。その根尖性歯周炎を治すのが根管治療です。

当院では、根尖性歯周炎による痛みや違和感を取り除くことも、もちろん目的としていますが、それを超えた、「心筋梗塞や脳梗塞、認知症などの重篤な全身疾患の予防治療」として、患者さんに根管治療を行っています。