根の内部に折れた器具を取り除きました

投稿日:2017年10月13日

カテゴリ:根管治療

根の汚れを取り除く器具「ファイル・リーマー」

根の内部の汚れを取り除くが根の治療(根管治療)ですが、この汚れを取り除く器具を「ファイル・リーマー」と言います。

このようなドリルの形をしています。

これらの器具、しばしば、根の内部に折れてしまうことがあります。折れて残ってしまった根の内部に汚れが溜まると、根の先に炎症が起き、根の治療は失敗してしまいます。

もし、そのようなことが起きれば、再度治療する必要があるのですが、この細いドリルを取り除かなければなりません。しかし、この器具を取り除くのは、至難の技。非常に難しい作業になります。

今回は、この取り除くのが難しい折れたドリルを、マイクロスコープを駆使して取り除いた症例を提示します。

 

歯茎の腫れた右上の奥歯

ある患者さんの右上の歯茎を見てみると・・・

腫れていました。

この穴から、レントゲン写真に移る細長い材料を入れて、写真を撮ると、

奥歯の根の先に到達しました。その先では、炎症が起きていました。

さらによく見ると、

矢印の先に、ドリルのようなものが写っていました。ファイルやリーマーが折れているのかな、と推測しました。

根の治療が必要と診断し、治療を開始しました。

根の入り口にある材料を除去し、

内部を見ると、矢印に示している銀色のものが見えました。折れている器具です。

これに振動を当て、

さらに当て、

動いてきます。

ドリルが鮮明になってきました。

取れました。

これが取り除くことのできた折れていた器具です。

実際の動画を提示致しますので、ご覧ください。

この後、その他の根の汚れを取り除き、治療を行いました。

治療直後のレントゲン写真です。

最終的なかぶせ物を装着した時点でのレントゲン写真です。術前に確認できた根の先の炎症も小さくなっているのがわかります。

歯の健康を取り戻すことができました。

 

まとめ

折れた器具が原因で、根の内部の汚れを取り除くことができずに、抜歯になってしまうケースもあると思います。しかし、これらの器具を、根の内部をマイクロスコープを用いて拡大し、超音波で振動を与えることにより、取り除くことができます。

器具が取り除けないために、抜歯と宣告された方は、ぜひご相談ください。器具を取り除き、その歯を残すことができるもしれません。

柳沢歯科医院