問題が起きる前に行う根の治療も大切です

投稿日:2017年11月11日

カテゴリ:根管治療

不完全に終わっている根の治療が多い

当院のブログでもたびたび説明させて頂いていますが、根の治療(根管治療)は一般の歯科医院で頻繁に行われいる治療ですが、とても難しく、歯医者さんが「苦手」と言っているのを良く耳にします。

そのため、不完全に治療が終わっているケースがとても多いです。

 

トラブルが起きる前に手を打つことが大切

この不完全な根の治療が原因で根の治療が失敗し、多くの人々が悩んでおり、当院でも、根の治療がうまく行かず困って来院される患者さんが後を絶ちません。

しかし、根の治療が不完全でも、問題が起こらない場合もあります。でも、これは、時限爆弾を抱えているようなもの。痛みや違和感などの症状が出ていなくても、いつ症状が出るかはわかりません。

そのため、なにか問題が起きる前に、根の治療を行い、早めに手を打った方が良い場合があります。

今回提示するのは、そんな不完全な根の治療が行われた歯に再度治療を施した症例です。

 

左下の根の治療の依頼を受けたケース

今回のケースは、知人の先生から依頼を受けたものです。

術前のレントゲン写真です。左下の一番奥の歯です。確かに、根の治療が不完全なので、今回治療を再度行うことになりました。

 歯の内部をドリルで探索すると、

泥のような汚れが出てきました。

これらの汚れを振動を与えたり、よく洗うなどして、

きれいにしました。

この後、根の内部に薬を詰めます。

詰めて、

完了しました。この後、すぐに土台の処置に移ります。

内部の余分なものを 取り除き、きれいにして、

表面処理をして、

土台となるレジンを流し込み、固めて完了です。

術後のレントゲン写真です。きれいに、確実に治療することができました。

一連の処置を動画でまとめましたので、ご覧ください。

 

まとめ

今回のケースのように、症状がなかったとしても、根の治療が不完全であれば、問題が起きる前に手を打ち、トラブルの予防を行うことは、とても大切です。

患者さんも、このようなマイクロスコープを使った治療を受け、知ることができ、新たな発見があったようで、満足して帰られました。一安心ですね。あとは、かかりつけの先生にかぶせ物をしてもらえれば安心です。

今回治療した歯が少しでも長持ちすると良いですね。

柳沢歯科医院