樋状根の難しさ

投稿日:2021年2月14日

カテゴリ:根管治療

樋状根とは?

樋状根とは、主に下顎第二大臼歯に見られる特徴です。

普通の歯の内部の形は、

このように、それぞれの根の内部にある管が一本ずつ独立しています。

しかし、樋状根は、

このように、アルフベットの「C」の形をしています。そのため、英語では「Cーshape」とも呼ばれています。

 

樋状根の根管治療は難しい

ただでさえ、ほとんどの歯の内部は複雑な形をしているのに、この樋状根は、もっと複雑な形をしています。そのため、一度内部が感染してしまうと、この感染を取り除くことは、とても難しいのです。

先日も、ある歯医者さんから、樋状根の治療の依頼がありましたが、やはり、内部は非常に汚れていました。これを肉眼で行うのは、極めて難しいですね。

樋状根を持つ歯の根管治療は、とても難しいです。自分の経験としても、多くの樋状根の根管治療は失敗していて、この再治療を行うことが多いです。

下顎の一番奥歯の根管治療がうまく言っていない場合に、その一つの理由は「樋状根」かもしれません。

柳沢歯科医院