根管の入り口が5つもある右上の奥歯

投稿日:2021年8月3日

カテゴリ:根管治療

通常3根管の上顎第二大臼歯

親知らずの手前、上顎の一番奥の歯を専門的に「上顎第二大臼歯」と呼びますが、イレギュラーな場合もありますが、この歯の根の管は一般的に3本、多いと4本あると言われています。

 

5個も入り口が・・・

先日、ある患者さんの右上の第二大臼歯の根管治療を行なっていたところ、5つも根の入り口があるものに遭遇しました。

これが、その歯の内部をマイクロスコープで撮影した写真です。見ての通り、入り口が5つあるのがわかると思います。

私は、このようなケースの場合、安心します。なぜなら、取り残しの可能性のある感染物質を、確実に取れていることが確認できるからです。できる歯科医師もいるのかもしれませんが、私には、これらの根管を肉眼で見つけることはできないと思います。つまり、根管治療において、マイクロスコープがその力を、発揮するのです。

マイクロスコープのない根管治療は、考えられません。肉眼でミジンコの観察ができないのと同じです。このような精度の高い治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院