前歯の変色が気になる方の治療(根管治療後の被せもの)

投稿日:2022年3月28日

カテゴリ:根管治療 虫歯治療

根管治療した歯は色々な色素を取り込み、黒ずんでいきます。

特に前歯は顕著に色味の違いを感じやすく、ぶつけた歯や根の治療をした歯は黒くなって見た目が気になるケースはとても多いです。

部分的にホワイトニングをすれば綺麗になることもありますが、詰め物をしていると詰め物の色は合わせることが難しく、綺麗にするのはとても難しいです。

お口の中の写真です。一本だけ前歯が黒くなっているのがわかります。
この方は以前根管治療を行って、長い年月の中で黒くなってしまったようです。

少し噛んだ時に違和感もあったのと色が気になることを主訴にしていましたので、色々な治療計画を話して、根の治療(根管治療)を行ってセラミック系の被せ物をするという方針になりました。

以前の治療が歯の裏側から穴を開けて治療しているので、同様に歯を削らないように古い詰め物を剥がして根管治療を行います。

根管治療後は土台となる心棒を入れて歯を補強します。

被せ物が入るように形を整えます。

形を整えた後は型取りをして技工士さんに被せ物を作ってもらいます。

形を整えたところです。歯と歯茎の境目をわかりやすくするために糸のようなものを置いています。

歯を削る時もマイクロスコープを使用して最小限の侵襲で、かつ精密に治療していきます。

 

型取りをしたところです。型取りはシリコン系の型取り材を使用します。

型取りは難しく、気泡が入ったり、綺麗に形が取れないことが多いです。普通は肉眼でチェックしますが当院ではマイクロスコープ(歯科用の顕微鏡)を用いて拡大して確認します。当院では綺麗に取れるまで何回か型取りをすることがあります。この工程は妥協できません。マイクロスコープのいいところは強い光で拡大できるのと、録画や写真も撮れます。場合によっては患者さんに説明するのにわかりやすいのはもちろんですが、技工士さん(被せ物を作る職人)にこの写真を共有して模型と写真で判断してもらうこともあります。このような昔から当たり前にやってきた治療をマイクロスコープを使用して精度を上げて行うことで、再感染や再治療を防ぐことにつながり歯の寿命を長くすることができます。

技工士さんが作ってくれた模型と被せ物です。

とても綺麗な被せ物ができてきました。

歯にセットした写真は後日載せてアップします。

被せ物で大事なのは精度です。

可能な限り段差のない被せ物を入れることで、再治療を防ぎます。

前歯の根管治療や被せ物でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。