糸ようじが引っかかる銀歯の下の虫歯

投稿日:2022年3月24日

カテゴリ:根管治療 虫歯治療

ある患者さんがクリーニング希望で来院されました。歯を磨くときに毎回糸ようじがひっかかるところがあるのでチェックしてくださいと言われました。

痛くないし、歯磨きして血が出たことないんだけど、糸ようじがほつれたり、切れたりすることが多いようです。

糸ようじ

糸ようじが切れたり、ほつれるのは一つの目安になり、銀歯などの不適合がある、虫歯がある、歯と歯の隙間が狭すぎる状態などが考えられます。虫歯がなかったにせよ、汚れが溜まりやすい環境になっている可能性が高いので、診査が必要です。

マイクロスコープで拡大していきます。

マイクロスコープのいいところは歯科医師、衛生士が拡大して診ることができるのと、記録することで患者さんも見ることができるのが大きなメリットだと感じます。

角度を変えて色々な方向から確認します。

銀お詰め物が入っていて、適合性はそこまでよくはありません。段差もあり、虫歯の可能性が高いので外していきました。

外したところの写真です。

歯とはの間が黒くなっているのがはっきりと写っています。

銀の詰め物に段差や隙間があり、汚れも溜まったことで虫歯になっています。

虫歯になっているとこを綺麗にしていきます。

虫歯染め出し液を使用して健康な歯の部分は削らないように、柔らかくなった虫歯だけを取り除いていきます。

この歯は他院で根の治療(根管治療)を受けた歯なので内部にガッタパーチャというゴム性の材料が詰めてあります。周りが虫歯になっているので根の中も細菌によって汚染されていることが考えられるので、ガッタパーチャを取り除いて洗浄する根管治療を行っていきます。

この患者さんは症状はなかったですが、糸ようじの引っ掛かりを気にして、歯医者に来たので早期に見つけることができました。虫歯は早ければ早いほど歯を残すことができます。もし気にしないで放置して数年の間が空いていたら虫歯が進行して健康な歯がほとんど無くなったり、場合によっては抜歯につながることもあります。

歯を守りたい、一生自分で噛みたいという思いを達成するためには、私たち歯科医師の高度な技術はもちろんですが、一番大事なのは自分で守ることです。頑張って綺麗に磨いて、清潔にして、それでも虫歯になった場合に我々がお手伝いを少しするというのが、理想だと思っています。

しっかり定期検診にいき、虫歯にならないようにして、なったとしても小さい虫歯で終わらせるのが最小限の侵襲で歯を守ることができます。

虫歯根管治療でお悩みの方や銀の詰め物で気になるところがある方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。