歯をなるべく削らない治療方法

投稿日:2023年1月2日

カテゴリ:虫歯治療

虫歯治療には様々な方法があります。

基本的には虫歯を削ってつめていきますが材料によって削り方が変わってきます。

金属の詰め物やセラミックや高分子の樹脂など材料には種類があります。

当院では少しでも歯を長く保存するために、削る量を最小限にする高分子の樹脂(コンポジットレジン、ダイレクトボンディング)治療を選択しています。

銀歯やセラミックの治療のメリットもありますが、接着する面を増やすために、健康な歯を一部削る必要があります。ダイレクトボンディングでは虫歯の部分だけを削れば詰めることができます。

この写真は上の歯の歯と歯の間をマイクロスコープで撮影したものです。

間に汚れが詰まっています。フロスや歯間ブラシなどが普段できていないのがこの写真からわかります。

フロスで汚れをとって観察していくと虫歯が見つかりました。

まずはこの汚れている写真と虫歯の写真を見せて事の重大さを説明します。

フロスや歯間ブラシを絶対しないといけないわけではないですが、歯ブラシだけで汚れが残っているならやる必要があると思います。

実際このように見てみると、フロスや歯間ブラシをやっていなくて、歯と歯の間が汚れていて虫歯になっているケースがとても多いです。

色々な角度で確認すると両方の歯で虫歯になっていました。

歯と歯の間の虫歯は両方の歯が虫歯になっていることが多いですが、結構見逃すことが多いです。

今の一般のクリニックでは肉眼でチェックするのが普通なので小さい虫歯は見落としてしまいます。しかし、これはしょうがないことです。当院のようにマイクロスコープがある医院では見つけることができますが、ほとんどのクリニックではまだまだ導入されていないので、見落とすというよりは見えないのです。全国的にほとんどの歯医者がマイクロスコープを使用している状況になるのは何十年も先でしょう。

今回はしっかり虫歯を確認したので取り残さないように気をつけながら削っていきます。

虫歯治療はほとんどの方法が歯の上から削っていきます。

しかし、今回のケースは歯の上の面には虫歯がありません。

なので健康な部分を削ることになってしまいます。よって今回は歯の上の部分は保存して横からアプローチしました。

この方法だと削る量も少なく、噛み合わせにも影響しません。

しかし、とても治療器具が入れにくかったり、視認しにくくなるので、虫歯の取り残しが起こる可能性が高くなります。

そのことに考慮しながら治療を行っていきます。

様々な角度で確認しながら虫歯の取り残しを起こさないように気をつけながら、そして削りすぎないようにしていきます。

詰め終わった後です。

歯の上部は削らずに最小限に治療を行いました。

自分の歯の大きさを確認して見ていただければわかりますが、とても小さいです。

マイクロスコープでは2〜30倍に拡大して治療を行います。この大きさでみることができるから最小限の切削治療が可能になります。

虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡だくさい。