下の奥歯の再根管治療

投稿日:2022年12月28日

カテゴリ:根管治療

根の治療は細菌感染を起こしている歯に対して行うことが多いです。

よって、歯の内部の汚れを可能な限り除去してから緊密に封鎖することで治癒を図ります。

治療中に唾液や汚れが入ってしまったり、封鎖の質が悪いと再び細菌が侵入して根の治療をしても治りません。

歯の内部に棲みつく細菌を全て無くしてから封鎖することは難しいです。

様々な研究データから、どんなに頑張っても一定数の細菌は残ってしまうという報告もあります。しかし、自分自身の免疫で押さえ込むことができるので、治癒へ向かうことができます。

保険治療の根管治療

日本の根管治療の成功率は低いです。

3〜5割の成功率という報告もあります。

これは、昔ながら治療法であったり、ラバーダム、マイクロスコープ、CTなどの器具や機器の使用が難しいことや、時間が掛けられない、知識経験がすくないなどのことが考えられます。

根管治療に特化している医院では8〜9割ほどの成功率があるとも言われています。最新の方法でラバーダム、マイクロスコープ、CTを使用して、時間をかけて、知識と経験があり、一つ一つの行程を妥協せず、清潔に精密に行うことで高い成功率を出すことができます。

歯を少しでも長く持たせたい、歯を抜きたくない方は根管治療に特化している医院での治療をお勧めします。

 

今回は下の奥歯の再根管治療の写真です。
根の先に炎症があるため、再治療を行うことになりました。

前回の治療で歯の被せ物と土台を除去して、失った歯質を補強しました。

この写真ではラバーダムシートを装着してマイクロスコープで記録したところです。

根の中に古い材料が入っています。

これを除去していかないといけません。

マイクロスコープがあってもなかなか全てを完全に除去するのが難しいです。

肉眼での治療ではまず内部が見えないので、かなり取り残しが多いであろうと思います。

角度を変えて観察します。

この歯の根の管は三箇所あります。

歯によっては四箇所あったり、途中で繋がっていたり、様々な形態があり、それぞれに対して対応する必要があります。

だいぶ綺麗になってきました。

しかし、1方向からだけで判断せずに様々な角度から確認します。

この方向から見るとまだ汚れが残っています。

そして、2つあった根の管は繋がっているような形態をしていました。

まだまだ汚れを取ったり、洗浄液で綺麗にしていきます。

このように根の治療は拡大して繊細に治療する必要があります。

マイクロスコープを使用した根管治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。