歯にヒビが入っているので補強をしました

投稿日:2023年1月28日

カテゴリ:根管治療

当院では歯をなるべく長く残せるように日々治療を行っています。

根管治療でお困りの方が多く来院され、「他院で歯を抜くと言われてので見てください」とか「何度治療しても痛みが取れません」などの主訴を持ってらっしゃいます。

我々がそのような患者さんの診査で気をつけていることは、その歯がどのような経緯で今の状況になったのか、どのような原因で現在の状態になったのかを診ていきます。

虫歯があって根の治療になったのか、歯周病なのか、それともその歯自体には問題なく神経の問題なのか、周囲の筋肉なのか、歯にヒビが入っているのかなどを歯茎の検査や、レントゲン、問診などを行って判断していきます。

この中で、歯の内部に問題があって根管治療が必要になるケースは、虫歯とヒビです。

虫歯の場合は、虫歯が進行し神経までいったケースと、一度根管治療した歯が再度虫歯になったケースがあります。どちらにせよしっかりと虫歯を除去して、お薬で洗浄し、可能な限り細菌の数を減らすことで治癒を促します。いわゆる根管治療です。

そしてヒビの場合ですが、これはかなり難しいです。歯にヒビが入っていて、根の先に膿が溜まっている場合は、根の治療の専門の先生は抜歯を説明する方が多いと思います。なぜなら、ヒビがある場合、いくら歯の内部を治療しても、ヒビの隙間から細菌が侵入してしまい、治らないことが多いです。一時的に症状が改善してもヒビを埋めなければ隙間から細菌が侵入し感染してしまうからです。

ヒビを封鎖するために、一度歯を抜いてヒビを接着して再度植える方法もありますが、技術的に難しく高い成功率を保っている医院は一握りです。

このように根管治療が必要でヒビが入っているケースはかなり難しいです。

なのでなるべくひびが入らないように治療することが大事

今回は根管治療になる手前のヒビのアプローチです。

この歯は不適合な詰め物が入っています。

詰め物の範囲が大きく自身の歯が薄いのがわかります。

削らない治療というのが流行っていますが、不必要に歯を残しすぎて逆に脆くなって割れてしまうことがありますが、これもその典型だと思います。

詰め物を外していきました。削っていきました。

虫歯自体はそこまで深く進行はしていませんでした。

染め出し液を使用しました。

ヒビが入っているのがわかります。

 こちらにもヒビが入っています。

このようなヒビは虫歯や染みる症状の原因、破折につながるので補強する必要があると思います。

これを放置して詰め物で対応すると、破折につながると思っています。

白い樹脂の材料を使用して、このように補強しました。

ここからさらに形を整えて被せていきます。

このようにヒビを見つけて先に封鎖することで、抜歯を回避する事ができると考えています。

 

歯を長持ちさせたい、歯を抜きたくないとお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。