前歯の黒い影。最小限の切削での治療

投稿日:2023年2月2日

カテゴリ:虫歯治療

鏡で見たときに、前歯が一部分うっすら黒いのが気になる方は一定数いると思います。

原因は、範囲が小さい場合は虫歯か着色など、範囲が大きい場合は、虫歯、着色、神経が死んでいる、根管治療後の変色などが考えられます。

前歯は着色しやすく、特に、コーヒー、緑茶、タバコなどが色がつきやすいと言われています。

虫歯の場合は前歯で多いのは、歯と歯の間で虫歯になることが多いです。砂糖の入ったものを頻繁に摂取したり、歯の歯の間の汚れを取らないでいると虫歯になりやすいです。食事の取り方を考えて、歯間ブラシやフロスを行うことで予防できます。

これは前歯を裏から見ているところです。マイクロスコープで拡大して記録しています。ここは虫歯になっているので治療をしていきました。

少し削ったところです。変色し虫歯になっているのがわかります。

白くなっているの部分も少し触るとボソボソして崩れるような状態です。

そのような場所には汚れがより停滞しやすく、虫歯の進行を助長させます。

虫歯を削っていいきました。両方の歯が虫歯になっていました。

なるべく健康な部分は削らずに、虫歯だけを削るように意識して行っています。

青いシートで歯を唾液や頬、舌から守ります。これはこの後にコンポジットレジンという材料で詰めていきますが、口の中は接着操作にとても不向きです。

唾液は出るし、呼気で湿っているし、頬や舌が触れるかもしれない、これを避けるためにラバーダムシートというゴム製のシートで治療する歯だけを露出させます。

医科で行う手術で青い布のようなもので覆っているものと同じようなイメージをしていただくとわかりやすいです。術野以外を触らないようにしたり、清潔な状態で治療を行うようにするためのものです。

ラバーダムをしっかり行い、少しづつ詰めていきます。詰め終わったところです。

綺麗に詰まって、段差もなく、色も自然に馴染んでいます。

虫歯治療で大事なのは、最低限の侵襲で、可能な限り健康な歯を残す。そして、詰める時に、唾液に汚染されなようにラバーダムを可能であれば使用し、接着力を高め、脱離の予防を行います。さらに、段差がないように移行的に、なめらかにすることで汚れが停滞しないようにします。

いくら強い接着力で詰めても、そこに少しでも段差や隙間があると汚れは停滞します。

汚れてしまうとそこから細菌が繁殖し、虫歯になってしまいます。

一度治療したところが再度取れたり虫歯になりやすいのは、磨き方に問題があるのももちろんですが、精度の低い詰め物が入っている可能性も考慮しなくてはいけません。

小さい虫歯治療こそ精度の高い治療を受けて、再度虫歯になるのを防ぐべきです。

精度の高い虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。