根の中から膿。被せ物を外して根管治療まで。

投稿日:2024年4月13日

カテゴリ:根管治療

 ある患者さんが歯の痛みで当院に来院されました。

診査やレントゲンでの検査の結果、根尖性歯周炎と判断し、根管治療を行いました。

今回はその治療の流れをお見せします。

この銀歯が入っている歯の根の先に膿が溜まっていました。

根管治療までの流れ

基本的には被せ物が入っていた場合、被せ物を外して虫歯を除去していきます。

保険の銀歯は適合が悪く、隙間から虫歯になっていることがとても多いです。そして虫歯の取り残しがある場合もあります。だからまずは被せ物を外して徹底的に虫歯を除去していくことが根管治療の第一歩になります。

銀歯を外してところです。

歯と歯の間が黒くなっているのがわかります。やはり隙間が存在し、細菌が侵入しているのがわかります。

虫歯染め出し液を何度も使用して虫歯を除去していきます。

まだ画面の上の位置に虫歯が残っています。

当院では虫歯染め出し液を使用し、染め出したところをしっかり記録するようにしています。

こうすることで健康な歯質と虫歯になっている部位が明確になります。虫歯の取り残しもなくなりますし、健康な歯質の過剰な切削も減ります。虫歯だけを削って健康な部分をしっかり残して可能な限り歯を削らずに治療することで歯を長持ちさせることができます。

そして、染め出した写真は、患者さんがなぜ歯が悪くなったのか納得しやすくなります。

ここの部位の歯磨きが悪くて虫歯になった、とか、本当に虫歯なのか、とか、虫歯がここまで進行し治療に介入する必要があったのか、など、目で見ることでほとんどの事が納得できます。

虫歯を完全に綺麗に取り残してから、隔壁を作成して、やっと根管治療を始める準備が整います。

ここからラバーダムシートを使用して、根管治療を始めます。最初からラバーダムシートを使うケースもありますが、タイミングは症例や考え方によって変わります。

根の内部を見てみると、ドロドロした膿が出てきました。

歯の内部に細菌が繁殖し、根尖で炎症が起きている状態です。

根管治療は、根の内部を超音波チップやファイル、薬剤などを使用して綺麗にしていくことが目的です。

内部が綺麗になったのがわかります。

今回はここまで綺麗にしてお薬を詰めて治療を終えました。

次回も根管治療、根管充填を行い治療を終えていきます。

根管治療の簡単な流れがイメージできれば幸いです。

根管治療でお悩みで調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。