なんとか残したい奥歯。何から治療は始まるのでしょうか?

投稿日:2024年5月12日

カテゴリ:根管治療

概要

奥歯の歯茎の腫れを主訴に来院された患者さんです。視診、レントゲンでの検査を行ったところ、

根の治療はされていましたが、再度根の先に膿が溜まっている事が確認されました。

また、土台も大きかったため残る歯は少ないことが予想されましたが、まずは保存を

試みる処置を行うこととなりました。患者さんとしては何回通わなければいけないかも

気になっているようです。

根の治療には環境を整えることが重要

治療をする中でよくお話に出るのが、早く治療が終わらないか?ということです。

実際、治療の内容によっては当日に終了したり、少ない来院回数で十分ということもありますが、

根の再治療というのは状況によってまず環境を整えることから始めなければならないことがあります。

根の治療をした歯というのは多くは根の先から

①根の中の詰め物(感染物を除去し密閉する)

②土台(虫歯によって除去した歯質を補填する)

③かぶせ物(歯が割れにくいようにする、噛めるようにする)

という構造になっています。

つまり、根の再治療ではこの構造をすべて遡らなければなりません。

かぶせもの、土台を除去し、虫歯を除去し始めて根の再治療がスタートします。

土台まで除去した歯です。歯茎は腫れ、出血もしています。

虫歯を検知する液は虫歯をピンクに染めてくれます。

使用するとこんなに大きい範囲に虫歯存在していました。

まずは除去し、その後は唾液などが混入しないように壁を作っていきます。

壁を作る際も歯茎からの出血や唾液を可及的に遮り、治療途中やその後も脱離しないようにしていきます。

壁まで作ることができました。そして口腔内と隔離するラバーダム(ゴムのマスク)

を使用し、根の再治療がスタートします。

そして根管治療に3回、土台1回、被せ物に2回ほど基本的にはかかります。

虫歯が大きいほど、健全な歯質は減っていき、耐久力も損なわれていきます。

治療の成功率も減少していきます。だからこそより環境作りが重要となっていきます。

 

ここで虫歯を除去せず、壁も作らなければ当然菌は減りにくいです。

そのため、柳沢歯科医院では事前に根管治療や被せ物について話し合ってから治療に入ることを

大事にしています。

感染物質を適切に除去し、環境を整える。これを実施できる環境が柳沢歯科医院には備わっています。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。