根管治療後の銀歯を白くしたい。

投稿日:2024年6月11日

カテゴリ:根管治療

概要

銀歯を白くしたいとのことで来院された患者さんです。

主訴の歯は根管治療がすでにされており、かぶせものではない

部分的に銀歯で修復されており、患者さんはセラミック系での

修復が希望でした。

特に症状はなかったですが、レントゲンなどの検査を行っていくと

銀歯の不適合によるむし歯や、根の先に膿がある所見でした。

ただ白くするだけでは解決しない問題もある

なるべく歯を保存するためには、かぶせものや詰め物の状態だけではなく根管治療も

良い状態であることが重要な要因の一つです。

今回の患者さんにも根管治療の状態の悪さと部分的な詰め物からかぶせものへ

変更する治療計画を説明し、患者さんは白くするだけではなく歯を保存していきたい

という希望があったので根管治療のやり直しからスタートすることとなりました。

まずは不適合である銀歯の除去から始めていきます。

銀歯を除去すると、歯質と土台の縁に汚染されているような黒い線と虫歯が

確認されました。

さらに土台を外していくと、中にも虫歯が進行していました。

ピンク色に染色されている部分は虫歯です。一見すると症状もなく、

そのまま白い修復物に変更できそうですが、虫歯を残したままの

歯となってしまい、修復物は問題なくとも虫歯や根の先の膿によって

修復物を除去しなければならなくなってしまったり、場合によっては

抜歯になりかねる可能性もあります。

また、マイクロスコープの使用によって歯質の亀裂の発見や根管治療の成功率を

上昇させることが可能となっていきます。

今回の患者さんの主訴は白くしたいということでしたが、

その歯の状態や長期的に見たときにどうしたら大事な一つの歯を

なるべく保存できるかということを知ることも非常に重要です。

特に根管治療が必要な場合やなるべく歯を削らずに保存したい場合は

マイクロスコープの使用は有効的です。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。