根管治療後の歯冠補綴の重要性

投稿日:2017年3月15日

カテゴリ:根管治療

こんばんは😀

今日は、表参道で根管治療専門Dr.として働いてきました。治療した歯がどんどん治っていくのは、うれしいですね。根管治療を受けて困っている人が多いと聞きます😢多くの患者さんを救えたらと思いますね😆

今回は、根管治療の後の歯冠補綴(かぶせ物のこと)の重要性について説明したいと思います。

まず、なぜ歯が痛み、炎症が起こり、そして根管治療が必要になるのか?答えは、歯の内部に細菌感染が起こるからです(汚れが入ってしまうから、とも言います)。

歯の内部に入り込んだ生ゴミのような汚れ。

根の内部が汚れているため、再度治療が必要になったケース。

以前に入っていた薬をドリルで除去すると、こんな汚れが😳

これらの汚れが、歯の痛みや炎症の原因、いわゆる感染です。これを歯の内部から取り除き、きれいにするのが根管治療です。

これがきれいになった歯の内部。このあと、根管充填 (最終的な薬をつめること)を行い根管治療は完了します。

しかし、このまま、歯の内部を口の中に開けっ放しでは、「細菌の海」である唾液が入り込み、せっかくきれいにした歯の内部が、細菌感染してしまいます😭これを防ぐために、蓋が必要なのですが、この役割を果たしているのが、歯冠補綴です(かぶせ物のことです)。歯冠補綴は、きれいにした歯の内部に汚れが入るのを防ぐ「蓋」の役割を果たしているのです。

では、歯にぴったり合っている蓋と、隙間がある蓋と、どちらが、歯に多くの細菌が入りこみやすいでしょうか?答えは、もちろん隙間がある方です。歯冠補綴が歯にぴったりあっているほど(適合性が良いほど)、歯の内部に汚れは入り込まず、結果、根管治療した歯の健康を長持ちさせることができるのです😆

当院で装着した歯冠補綴物です。顕微鏡で見ても、歯との隙間がほとんどないのがわかります。これが、根管治療をした歯の健康を守る歯冠補綴です😊

いくら根管治療の精度が良くても、歯冠補綴の精度が悪ければ、その根管治療の成功率は下がります。精度の良い歯冠補綴は、根管治療の結果を左右する、とても重要な要素なのです。