神経を残したいと来院した患者さんの治療

投稿日:2019年4月22日

カテゴリ:根管治療

神経を抜く治療

虫歯が大きかったり、歯が折れてしまい、歯の内部に存在する歯髄と呼ばれるゼリー状の組織が外に露出し感染すると、歯髄を取る治療をしなければなりません。これが神経を抜く、根管治療と呼ばれるものです。

 

根管治療のデメリット

この神経を抜くと、歯の量が失われ、咬む力に歯が耐えきれず、歯が壊れてしまいます。これが、いわゆる歯根破折と言われるもので、最も多い抜歯の原因の一つです。その他にも、根の先の炎症の再発や、被せ物が土台ごと取れた、などのトラブルが起きます。必要があれば、確実に行う必要のある根管治療ですが、可能であれば、避けるに越したことはありません。

 

神経を残す治療の精度が格段に上がっている

そのため、神経を残すことができれば、歯の寿命も上がると考えられます。この神経を残す治療の精度が、材料の進歩により、格段に上がっています。今回はこの神経を残す治療を希望され、来院された患者さんの治療を紹介致します。

術前のレントゲン写真です。真ん中の歯(下顎左側第二小臼歯)のムシ歯があります。他院で神経の治療をすると言われましたが、患者さんは神経を残す治療を希望しているのですが、ここからが一番大切な一つのポイント、診査です。歯に電気を流し、また冷たいものを当て、患者さんの反応をみて、神経が残せる状況なのかを確認します。また、歯を叩いたり、歯茎の状況を確認し、神経が残せるのかを診断します。この患者さんのこの歯は、幸いなことに残すことができると判断したため、神経を残す治療。歯髄保存療法を行うことに決めました。

麻酔をして、ラバーダムし、外側のムシ歯を取りました。

この部分に、人工の壁を作ります。あとで取りやすいよう、青いもので行います。

人工の壁を作り、残りのムシ歯も取ります。

なるべく汚れないよう、滅菌したバーで残りのムシ歯を取ると、神経が見えました。

飛び出た神経の表層の部分をさらに新しい滅菌したバーを取り除きます。

神経が見えます。

さらに滅菌した綿球に滅菌精製水を浸し、軽く圧迫止血します。

10分後、止血が確認できました。

この部分にMTAセメントを充填します。この後、仮ふたをして、終了です。

術後のレントゲン写真です。

後日、最終的な土台を立て、かぶせます。

 

まとめ

神経は、取る必要があれば、きちんと治療しないといけません。しかし、残せるものなら、残した方が歯の寿命を格段に上がります。ムシ歯が大きく、他院では取らないといけないと言われた神経も、諦めずに治療すれば残すことができるかもしれません。神経を残す治療のできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ご連絡ください。

柳沢歯科医院