歯並びは遺伝なのか?

投稿日:2019年7月18日

カテゴリ:未分類

今日は、歯並びが遺伝なのか、環境因子によって左右されるのか?ということについて、意見を述べたいと思います。この分野に関しては、実は確実にわかっていない部分なのです。原因がはっきりしていない中で、治療を行うのは、なんとなく治療してんじゃないの?と疑ってしまうのですが・・・

自分の意見を述べたいをと思います。

矯正医は歯並びは遺伝で決まる、と言っている・・・

このような意見が多数派のようです。先日、ある著名な矯正医が「歯並びが悪いのは遺伝である」と言い切っていたようですが、自分の意見としては、遺伝の部分も少なからずあるとは思いますが、これは間違っていると思います。その理由をいくつか述べます。

違う環境で育った一卵性の双子の歯並びが違う

遺伝子が全く同じな一卵性双生児の歯並びが、違う環境で育つと異なる、というのです。このよう事実があるにも関わらず、なぜ矯正医は遺伝と言い切ることができるのでしょうか?

後戻りがある

一般的なブラケットで矯正治療した後に、再度、歯並びが乱れる現象を後戻りと言いますが、これは、矯正治療後に起こります。もしも、遺伝的な要因で歯並びが悪くなるのであれば、生まれた後に起こる後戻りはないと考えられます。

実際の治療の結果

歯並びが悪くなるのは、環境因子によると考え、その原因に対して治療すると、歯並びが良くなるのは、当院での治療でもわかっています。これに、遺伝的な要因がどう影響すると言うのでしょうか?

研究結果からの考察

ある実験で、成長期の猿の鼻にシリコンのチューブを入れて、鼻呼吸できなくさせます。すると、今まで正常だった歯並びが反対になった、という報告があります。これは、間違えなく後天的な環境因子ですよね。この研究結果を矯正医は考慮していないように感じます。

 

まとめ

このように、「歯並びが悪くなる原因は、遺伝的要因である」という意見に対して、いくつか腑に落ちない部分があります。しかしながら、従来の抜歯してブラケットで歯並びを改善する、という治療が横行しています。これは困ったものです。

矯正医が今までしてきたことに対して、自分の身を守るためにしていること

著名な先生が言っていることが多数派になっていること

この二点が大きな原因だと考えられます。しかし、この考えを早くやめて頂きたいです。そのために、自分がなにができるか、考えなくてはいけませんね。これからも、努力し続けることが必要です。

話はそれましたが、歯並びが悪くなるのは、おそらく環境因子に依存する傾向が強いと考えられます。この原因にアプローチをする矯正治療のできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院