左上の奥歯が欠けたとのことで来院された患者さんの治療

投稿日:2019年7月24日

カテゴリ:未分類

左上6が欠けていた

患者さんは30代の男性で、左上の奥歯が欠けた、とのことで来院されました。見てみると・・・

左上6が欠けていて、その歯にはコンポジットレジンがつまっており、下のほうが黒くなっていて、虫歯になっていることが疑われました。問診、歯髄電気診、冷刺激診を行い、神経は通常の状態であると診断し、治療を開始しました。ここが、実はポイントで、もし、虫歯が深く、神経が外側に露出しそうになった場合に、歯髄がどうなっているのか、術前に診断しておかないと、歯髄保存療法ができるのかどうかがわかりません。この、術前の診断をするかどうかが、専門Dr.とそうでないかの違いだと思います。専門Dr.とそうでない人の大きな違いは腕ではありません。このように、術前にきちんと診断し、患者さんにわかりやすく説明できるかどうか、だと思っています。

 

実際の治療

実際の治療を提示致します。麻酔をして、つめものを取り除き、内部をみると、柔らかく、

ボソボソしています。これが虫歯です。

さらに虫歯を取り除き、

虫歯が残っている部分を染め出します。また、ヒビが入っているのがわかりました。

きれいになったところです。この上に

コンポジットレジンで土台を作り、本日は終了になります。

 

この治療のポイント

術前の診断と説明

上記にも示しましたが、術前に歯髄がどうなっているのか、診断することが大切で、さらに、患者さんに治療していて、どのようなことが起こる可能性があるのか、できる限り説明することも大切です。

ラバーダム

もしも歯髄が出てしまった場合に、その歯髄が唾液に暴露し、感染してしまうと、歯髄が残せなくなってしまうため、そのリスクを軽減する意味で、ラバーダムが必要になります。

マイクロスコープの使用

拡大し、確実に治療することが必要です。顕微鏡のない治療は、肉眼でミジンコの観察をするのと同じです。

術後の説明

術後に痛みの可能性、虫歯が深く、またヒビが入っているので、今後歯髄に影響が出る可能性を説明します。

 

まとめ

このように、虫歯一つに、多くのことを考え、説明し、その歯を一生持たせるように努力することが大切です。むしろ、これしかありません。このような治療を本気でがんばっている調布市の歯科医院をお探しの方はぜひご連絡ください。

柳沢歯科医院