術後の痛みと腫れはコントロールしづらい

投稿日:2019年12月22日

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急性転化の恐ろしさ

急性転化とは、根管治療後に、症状のなかった歯が、腫れ始め、強い痛みが出ることです。この現象の原因は、実は、はっきりわかっておらず、誰が治療しても起こる可能性あり、ある意味、不可抗力なところがあります。私の経験上、ほとんど、起こることはないのですが、最近、3年ぶりに出ました。

私たちができることとして、起きてしまったことは仕方がないので、対応策として、痛み止めを出す、ということ、特に、ロキソニンやボルタレンなどのNSAIDsに加え、大脳辺縁系に効果のあるカロナールを処方することです。また、私が大事にしていることは、「必ずよくなるので、頑張ってください」と勇気付けることです。私の経験上ですが、この強い痛みと腫れは、必ず良くなります。また、必要があれば、症状の拡大を防ぐために抗生剤を処方することです。

今回の3年ぶりに急性転化が起きてしまった患者さんにも、同様の対応をしましたし、これしかできないかと思います。

 

まとめ

患者さんは、痛みや違和感、腫れを主訴に来院されますが、実は、痛みや腫れのコントロールは難しいのです。なぜなら、患者さんの生体反応だからです。しかし、このような時には、誠意を持って対応するしかないと考えています。

柳沢歯科医院