右上の歯の真ん中の歯の歯茎の腫れ 原因は歯の内部の汚れ

投稿日:2020年9月6日

カテゴリ:根管治療

右上の真ん中の歯の異常を訴え来院された患者さん

患者さんは40歳代の男性。小臼歯を呼ばれる右上の真ん中の歯の部分の歯茎の異常を訴え、当院に来院されました。口腔内を見てみると、歯茎にニキビのような腫れを認めました。診査の結果、歯茎の腫れの原因は根の先の炎症、つまり「根尖性歯周炎」と診断し、根管治療を始めました。

 

歯の内部の激しい感染

治療を開始し、ラバーダムをして、マイクロスコープで内部を確認しました。すると・・・

内部に前医の先生がつめた充填剤と、その周りになにやらドス黒いものが・・・超音波チップで触ってみると・・・

内部から泥のようなものが噴き出してきました。

見ての通りの泥だらけ。これは、根の先に炎症が起きても仕方がないですよね。むしろ、身体が正常に働いている証拠ですね。

歯の内部を、殺菌作用のある洗浄液でキレイにしているところです。内部から、汚れた前医の先生がつめた充填剤が出てきました。

このあと、通常通りの根管治療を行い、治療を完了させました。

お陰様で、歯茎の異常も治り、健康な状態を取り戻すことができました。一安心ですね。

 

まとめ

このような歯の内部が汚れている症例は日常茶飯事です。今回のケースは再治療です。一度治療されたものが、失敗に終わり、もう一度治療が必要になったケースです。根管治療が必要になった場合は、一番最初に精度の高い治療を受けるのが、その歯を持たせるのに一番良いことですが、しかし、残念ながら、もしも再治療が必要になった場合には、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院