右下の痛み 根管治療でなくなりました

投稿日:2020年10月9日

カテゴリ:根管治療

右下の痛みで来院した患者さん

患者さんは60歳代の女性です。右下の奥から2番目の歯、専門的に言うと下顎右側第一大臼歯、と呼ばれる歯の虫歯の治療を、他院で行ったところ、治療後から、何もしなくても痛む、いわゆる「自発痛」を感じるようになりました。

診査をすると、明らかに、この歯の神経に異常が起きていて、その原因で強い痛みが起きていることが予測されました。この結果、この歯の根管治療が必要と判断し、治療を開始しました。

麻酔後、ラバーダムを施し、マイクロスコープで内部を確認し、根管の内部へアプローチしました。

これが、この日の治療終了時の歯の内部の写真です。

この日の治療は15分で終了しました。この日の目的は、患者さんの感じている痛みを取ることでした。

一週間後、患者さんが再来院しましたが、痛みは完全になくなっていました。一安心です。

しかし、根管治療の目的は、この痛みを取り除くことではありません。歯の内部を感染させないこと、もしくは感染を取り除くこと。これによって、歯とその周囲の組織の健康を守ることです。

この歯も、いつも通り治療しました。

根管治療を受けた歯は、人間で言うところの「進行ガン」。それほど、症状は進んでいるので、どうなるかはわかりませんが、少しでも長持ちしてもらえればな、と思います。

柳沢歯科医院