歯に入ってしまったヒビは困ります

歯科治療の一つの目的は「感染の除去」

歯科治療とは、なにをやっているのか？

まずは、「咬む力のコントロール」です。咬む力をコントロールすることにより、歯を守ります。そして、ともう一つのメインは「細菌感染の除去」です。細菌を取り除くことにより、その歯とその周囲の組織健康を保ちます。

その感染の除去の方法には２つ方法があります。

歯を残しながら汚れを除去

虫歯の除去、根管治療、歯周病などが治療がこの治療に当たります。

歯ごと汚れを取り除く

これはいわゆる抜歯です。

歯根に入り込んだヒビは困ります

これらの背景がある中で、我々がもっとも恐れているトラブルの一つ。それは、歯根破折です。歯根にヒビが入ってしまうことです。

これが、歯にできてしまったヒビを、歯の内部から見ている写真です。

わかりづらいかもしれないので、矢印で示します。

歯茎を切開して、歯根のヒビをみると、このようになっています。

これらのように、ヒビが入ってしまうと、抜歯になる可能性はかなり高くなります。このヒビができてしまったら、即抜歯、と言う歯内療法専門Dr.も多くいます。これらのヒビに入り込んだ細菌感染は、残念ながら、多くの場合、歯ごとその汚れを取り除く、つまり、抜糸になる可能性が高いのです。

歯根破折が起きないようにするために

これは、難しいです。根管治療を受けた歯には、すべてのケースで、このリスクが伴います。

しかし、一つ言えるのは、もちろん、根管治療が必要にならないよう予防をがんばることですが、もしも、根管治療が必要になった場合は、一番初めに、精度の高い根管治療を受けることが、この歯根破折のリスクを下げます。

このような精度の高い根管治療を希望させる方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院