親知らずの移植

投稿日:2020年10月31日

カテゴリ:未分類 根管治療

根管治療中の歯を放置した患者さん

患者さんは、当時20歳代の男性。親知らずを含めた右下の奥から二番目の歯、専門的に言うと第二大臼歯の根管治療を行いました。

これが術前のレントゲン写真です。

しかし、この患者さん、痛みが取れたのか、半年間この歯を放置してしまいました。

その結果・・・

こんな状態になってしまいました。虫歯が進行しすぎて抜歯になってしまいました。根管治療した歯を放置するとこんなになってしまうのですね・・・ 恐ろしいです。

この歯は、残念ながら抜歯になりますが、大切なことは、この部分をどのように補うのか?です。

患者さんと相談の結果、隣の親知らずを移植することになりました。

見辛いですが、矢印の歯を移植します。

移植後のレントゲン写真です。

その後、根管治療を行いました。

根管治療中のレントゲン写真です。根の長さを確認するために撮影しました。

治療直後のレントゲン写真です。この時点で、もう大分くっついています。術後、3ヶ月ほどです。仮歯もつけています。

術後、5年後のレントゲン写真です。今のところ、全く問題なく使えています。咬めています。良かったです。

 

まとめ

もしも親知らずが残っていて、その他の歯が抜歯になっtしまった場合、その残っている親知らずを移植することができる場合があります。

インプラント治療。もちろん悪い治療ではありません。しかし、できれば、自分の天然の物を使いたいですよね。

今回のようなケースに、親知らずの移植は、一つの選択肢として、とても有用ですし、何より、当院で移植を行なった患者さん、ほぼ全ての方が満足しています。

このような移植治療のできる調布市の歯科医院を希望される方は、ぜひご相談下さい。

柳沢歯科医院