神経の治療をした歯に詰められた金属のリスク

黒くなっている部分がある

患者さんは20歳代の女性女性です。

右下の痛みを主訴に来院されました。右下の診査をした後、その他の部分の診査を行いました。すると、左下の一番奥の歯に詰め物が装着されていました。その歯は、根管治療が行われており、その後、詰め物をしたとのことでした。

その詰め物をマイクロスコープで見てみると・・・

歯と金属の間が黒くなっているのがわかります。

さらに拡大して、探針と呼ばれる尖った器具で触ってみると・・・

柔らかくなっていました。これは虫歯がある証拠です。

神経の治療をした歯にこのような状態の詰め物が装着されていると、いくつかのリスクがあります。

内部への細菌の侵入

虫歯は細菌の塊です。そのため、根管治療の失敗の原因である「根管内への細菌の侵入」が起きてしまいます。

歯が割れてしまう

根管治療が施された歯には、被せ物が基本です。なぜなら、割れてしまうからです。さらに、このような精度の低い被せ物が装着されていると、そのリスクは高まります。

このような状況を放っておくと、その歯の寿命は一気に縮まる可能性があります。いち早く、根管治療をやり直し、精度の高い被せ物をすることをオススメ致します。

柳沢歯科医院