症状はないけれど、歯の中は汚れています

投稿日:2021年2月22日

カテゴリ:根管治療

詰め物が装着されていた根管治療済みの歯

ある患者さん。左上の5番目の歯、専門的に言うと、上顎左側第二小臼歯が根管治療を受けていましたが、詰め物が装着されていました。一見、歯が削られないから良い、と思われがちですが、逆に歯の残っている部分が少ないため、割れてしまうのです。そのため、被せる必要があります。

痛みや腫れなどの症状はありませんが、レントゲン上での根管治療の質が悪かったので、再度、根管治療をすることになりました。

歯の内部をのぞいてみると・・・

このような状況。

触ってみると・・・

中からは汚れが出て来ます。

隔壁を建て、ラバーダムをして、マイクロスコープで内部を見てみると・・・

さらに汚れが溜まっていました。

このように、痛みや腫れなどの症状がなくても、歯の内部が汚れている方は多々います。このようなことは、日常茶飯事です。本当によくある話。

今回のケースのように、詰め物、被せ物に問題のあるケースは、やはり、根管治療からやり直した方がベターと考えています。

柳沢歯科医院