問題の起きる歯の内部はやはり汚れている

投稿日:2021年3月28日

カテゴリ:根管治療

歯茎から膿が出ている・・・

患者さんは50歳代の女性。右上の奥から2番目の歯の歯茎、歯周ポケットから膿が出ているとのことで来院されました。実際に見てみると、やっぱり、膿が出ていました。

患者さんとの相談の結果、被せ物と土台を外し、内部の状況を見てみることになりました。

 

内部からはドロのような汚れが・・・

マイクロスコープを用いて、被せ物と土台を外して、内部の状態を確認してみると・・・

歯の残りの部分が少なく、根のみになっていました。さらに、「探針」と呼ばれる先の尖った器具で内部を触ってみると・・・

内部からは、ドロのようなグジョグジョした汚れが大量に出てきました。これは、身体が反応し、歯茎から膿が出てくる訳です。

この患者さん。膿は出ていましたが、痛みは全くありませんでした。このことから、痛みがなくても問題は起きていることがあるのです。痛みは歯科治療の本質ではないことがよく分かります。「痛みがないから大丈夫」ではないのです。

このように、問題の起きている歯の内部は汚れているのです。この汚れを取り除き、歯とその周囲の組織の健康を保つのが、根管治療なのです。

柳沢歯科医院