根のヒビが入るリスクの高い原因

投稿日:2021年3月31日

カテゴリ:根管治療

根のヒビは致命的

「根にヒビが入っていますね。これは抜歯です・・・」

と宣告される患者さんは、実は多いのではないでしょうか?

根管治療を受けた歯が抜歯になる主な理由の一つは「歯根破折」、いわゆる、根に入ってしまったヒビです。

これは、歯にとっては致命的なのです。このヒビの隙間に細菌が侵入すると、この細菌は、歯の根ごと取り除かないと問題が解決できないのです。

 

歯の量が少ないとヒビが入る可能性が高まります

このヒビが入る確率が高くなる原因としてあげられるのが、歯の残っている量が少なくなることです。歯冠の部分がなくなり、根のみになってしまうと、そのリスクは格段に上がります。また、歯の根の厚みが薄くなると、咬む力に耐えられず、ヒビが入り、抜歯になる可能性が高まります。

 

再根管治療は歯の量がなくなる

では、なぜ、歯の残っている量が少なくなるのか?主な一つの原因は「繰り返しの根管治療」です。根管治療を受けた歯が、再根管治療が必要になると、歯冠の部分の量や根の厚みがなくなります。これが歯根破折のリスクの高まる原因です。「再根管治療を受けた歯は、歯根破折が起きる可能性が高まる」といった科学的な報告もあります。

 

必要になったら最初に質の良い根管治療を

これらの理由から、根管治療が必要になった場合は、最初に質の高い根管治療を受けることが、歯を長持ちさせる上で、とても大切です。

精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院