神経の治療をした歯に詰め物はダメです

投稿日:2021年5月4日

カテゴリ:根管治療

神経の治療とは?

虫歯が大きいなどの理由で、歯の内部にあるゼリー状の軟組織「歯髄」が感染し、繁殖した細菌を取り除く治療です。専門的に言うと「根管治療」と呼びます。

 

中途半端に詰めると歯が割れるリスクが高まります

この根管治療が完了した後、土台をたて、失われた部分を人工物で修復します。多くの場合は、被せますが、中には、歯の部分を残し、詰め物が装着されている歯を見ます。この方法は、一見、歯の部分が残るので、良い治療と考えられますが、その治療した歯が抜歯になってしまうリスクもあるのです。なぜなら、その歯が割れてたり、ヒビが入ってしまうからです。

実際に、根管治療後に詰め物が装着されていた結果、ヒビが入り割れてしまった歯を提示致します。

患者さんは20歳代の男性です。左上の歯の痛みで来院されました。

診査をすると、根管治療を受けていて、詰め物が装着されていました。

詰め物を外し、内部を見てみると・・・

ヒビが入っていました。痛みの原因は、おそらく、このヒビに入り込んが汚れを思われます。

残念ながら、抜歯を診断が降りました。

このように、神経の治療を受けた歯に詰め物をすると、ヒビが入ってしまうのです。一見、歯の部分が残るので、歯の寿命を伸ばすと考えがちですが、実は、逆に、抜歯になってしまうリスクになるのです。

柳沢歯科医院