パーフォレーションは土台の予後に影響する可能性がある

投稿日:2021年6月13日

カテゴリ:根管治療

パーフォレーションとは?

根管治療中に、歯科医側が、誤って変な方向に開けてしまった穴のことです。

これがパーフォレーションを起こしている歯です。このパーフォレーション。起きてしまうと抜歯を宣告されるケースが多々ありますが、現在はMTAセメントで問題が解決できることが多くなって起きています。

これが、パーフォレーションをMTAセメントで埋めたところの写真です。この患者さん、抜歯になっていたら、入れ歯かインプラントでしたが、当院での根管治療が成功したことで、この二つを避けることができました。

 

土台に影響の可能性

しかし、このパーフォレーションは、土台の精度に影響が出る可能性があります。土台は、歯の内部の面にくっつくため、この内部の健康な面の面積に、どれだけきちっとつくか、は依存しています。

そのため、パーフォレーションがあると、土台の維持に悪影響が出てしまう可能性があります。

「パーフォレーションは怖くない」という先生もいますが、私は、根管治療が終了した後の土台の精度に、パーフォレーションが悪影響を及ぼしていると考えます。土台の精度は、根管治療を受けた歯の寿命に大きく関係します

みなさん、パーフォレーションの可能性の少ない、精度の高い根管治療を受けるようにしてください。

柳沢歯科医院