マイクロスコープで見た根のヒビ

投稿日:2021年9月23日

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歯茎の腫れで来院

患者さんは60歳代の女性。左上の歯茎の腫れと痛みで来院されました。診査すると、左上の前から4番目の歯の歯茎が腫れていて、その歯の一部に10mmの歯周ポケットがありました。歯にヒビが入ってしまう歯根破折を疑いましたが、ヒビが見つからなかったので、根管治療をしました。

 

マイクロスコープで内部を見てみると・・・

被せ物を土台は取り除き、マイクロスコープで拡大してその内部を見てみると・・・

やはり、ヒビが入っていました。

わかりにくいと思いますので、ヒビを矢印で示しました。

この歯根破折が起きてしまうと、基本的には抜歯になります。理由は、このヒビに入り込んだ細菌感染は、歯を残しながら取り除くことができないので、歯ごと取り除く方法を取るのです。

結果は多くの場合、残念ですが、ここで伝えたいのは、マイクロスコープでそのヒビを動画で撮影し、患者さんに確認して頂くことで、状況を確認できることです。

マイクロスコープは、今まで不透明だった歯科治療を明確にしてくれます。このような治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院