根管治療後の土台の作り方

投稿日:2022年1月29日

カテゴリ:根管治療

根の先に膿が溜まったり、被せ物が取れたり、歯の奥が痛くなるときに行う治療に根管治療があります。

根管治療

根管治療は虫歯を除去して、歯の根っこの中を洗浄液で綺麗にし細菌を可能な限り除去して、根の中を封鎖することで治癒を図ります。その後、土台を作成し、被せ物を被せることで噛めるようにしていきます。

小さい虫歯のように一回か2回で終わる治療と違って、何回も治療回数がかかる大変な治療です。

一般の歯医者さんでも沢山行われる治療ですが、実はとても難しく再治療抜歯になる確率が5割以上と言われています。

根管治療に特化した医院では、8〜9割以上の成功率を出します。そこにはこれまでにも解説してきましたが、マイクロスコープやCT、ラバーダム防湿など様々な方法を駆使して成功率を上げます。そして根管治療が終わった後には、土台を作成して、しっかり上部を封鎖して被せもを被せることができ形態にします。

(根管治療についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ)

 

これは根管治療している歯を噛む面から見たところです。歯の内部が見えている状態です。色が違う部分は三つの根の穴ですが、そこは根の中を綺麗にした後に穴を封鎖する材料が既に入っています。根管治療が終了した状態ということです。

このままでは、噛めないので、大きな穴を封鎖して土台を作成していきます。

土台の作成方法には様々あります。専門的な話になりますが、金属土台を差し込む方法、ファイバーを樹脂で固めて差し込む方法、金属の支柱に高分子樹脂で固める方法、ファイバーを使用して樹脂で固める方法など様々あります。最近は金属を使う先生は少なくなってきました。

当院ではファイバーを使用して樹脂で固める方法が多いです、上の写真では高分子樹脂を流し込んでいるところです。ラバーダムをしているのであれば、歯と緊密に接着することができます。光で固まる材料なので、少しづつ填入して固めていきます。唾液や湿度に弱い材料なのでラバーダムを使用しています。

土台を建て終えたところです。

穴はしっかり封鎖できているのがわかります。まだのっぺりしていて歯の形にはなっていません。ここから形を綺麗にして型取りをして、被せ物を技工士さんに作っていただき、セットするとうい流れになります。

根管治療は細菌を除去していく治療です。治療したはずの被せ物の中で虫歯になったり、再度痛くなったり腫れたりして再治療になるのは、細菌が取りきれていないことや、再度細菌感染してしまっているからです。

土台や被せ物の精度が悪く段差や隙間があると当然細菌は侵入してしまいます。せっかく精度の高い根管治療を行なっても封鎖する土台や被せ物が隙間だらけでは意味がありません。

当院や根管治療に特化した医院での高い成功率を出すのは、根管ないの細菌を除去し、精密な治療を徹底的に行なって隙間や段差を可能な限り無くしているからです。

根管治療でお悩みの方、被せ物の段差が気になる方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科院にご連絡ください。