くすんだ銀歯の下に隠れた大きな虫歯

投稿日:2022年3月1日

カテゴリ:虫歯治療

銀歯は歯科で多くの割合を閉めている修復治療の一つです。

虫歯があった場合、放置すると汚れによって繁殖した虫歯の菌が歯をどんどん溶かしていきます。

進行を止めるには汚れをとって、細菌の繁殖した部分を削り取る必要があります。

削り取ったあとは、歯の形は変形していますので、そのまま放置すると再感染したり、噛む力がかかると割れてしまう可能性があるので、歯の形を戻す必要があります。

歯の形を戻すために、型取りをして技工士さんに銀の詰め物を作成してもらい、それを装着することで歯として昨日回復させて、噛めるようにします。

しかし、銀歯は適合状態が悪いと、汚れやすくなり、再度感染して虫歯になってしまうことが多々あります。
ある患者さんの歯です。

噛む面から観察したところです。一見特に問題ありませんが違う角度から見ると虫歯が見つかりました。かなり大きい虫歯が裏側にありました。

これは銀歯とは関係はなく、新たにできてしまった虫歯です。

歯茎に際が汚れていて、虫歯になったのが考えられます。

銀歯の適合もそこまで良くないので患者さんと話して虫歯の治療と銀歯を外してやりかえを行っていきました。

銀歯を外して、虫歯染め出し液を使用したところです。

新たに見つかった虫歯はもちろんですが、銀歯があった部分も染め出し液で染まっています。これだけ大きくてもこの時点では症状はありませんでした。もしかした、数ヶ月後だったら激痛が起こっていたかもしれません。この状態は大きい虫歯が進行していて、早急に治療しないと危険な状態です。

銀歯の下

銀歯の下の虫歯は肉眼では銀歯に隠れて見つけることが難しく、レントゲンでも、銀歯の写り方によっては見えないことが多いです。

かなり大きくなったら見えることもありますが、できるのであればなるべく小さい段階で治療を行いたいです。

実は、この歯が怪しいと思って銀歯を外した理由は、マイクロスコープで肉眼の20倍くらいの拡大で検査をしたところ、銀歯と歯がピッタリと適合しておらず、うっすら隙間が見つかっていました。

しかも、汚れて虫歯になっている部分もあったので、リスクが高いと判断して、患者さんと相談して、外した方がいいことを伝えていました。

一見、問題ない歯、症状がないから虫歯がないと判断しがちな歯ですが、水面下で虫歯進行しているケースはとても多いです。むしろ、そこに気づかないので、大きく虫歯になって神経を取らなくてはいけなくなってしまいます。

マイクロスコープでしっかり診査することで、小さい虫歯、銀歯の段差を発見し、早期に治療することで、歯を可能な限り削らずに長持ちさせることが大事です。

精密に検査できる歯科医院で検診してもらいましょう。

虫歯や銀歯の段差が気になる方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。