銀の詰め物を外してみたら…

投稿日:2022年3月17日

カテゴリ:虫歯治療

銀歯

歯磨きや糸ようじ(フロス)をしているときに引っ掛かりを感じたり、歯の間によく物が詰まったりすることありますよね。

そのような歯はとても危険です。

虫歯になっている可能性が高いです。

虫歯は汚れに集まった細菌によって歯が溶かされる病気です。

普段の食事や磨き方、口腔内細菌の種類、唾液、歯の質など色々な条件によってなりやすい人、なりにくい人の差がありますが、汚れが少なければなりにくいです。

そして、虫歯の怖いところは意外に痛くない期間が長いということです。

私自身もそうでしたが、歯がしみたり、痛みが出たり、黒くなっていると虫歯になったのかなと歯医者に行っていました。しかし、痛みが出たときには虫歯が思っているより大きくなっており、大きく歯を削ることになってしまいます。

虫歯は痛みのない期間が長く、場合によっては全く痛みがないまま神経まで細菌感染したり、歯の根の方まで虫歯が大きく進行してしまう場合もあります。神経まで進行したり、根の方まで虫歯が大きくなると、基本的には神経をとったり、最悪抜歯になってしまいます。

大事なこと

大事なのはしっかり磨きかたを知ることです。磨けてないところの自覚です。定期的にしっかりと予防歯科やクリーニングに力を入れている歯科医院でみてもらうことです。通院している医院がどのジャンルに力を入れているかを判断するのが難しいのが歯科医院選びの難しいところではありますが。

ある患者さんの上の奥歯です。見た目は問題なく、痛み違和感もありません。たまに糸ようじ(フロス)が引っ掛かるというので、細かく診査したところ、銀歯と歯にわずかな段差をマイクロスコープを使うことで見つけることができました。(マイクロスコープについては他のブログを参照)

患者さんに小さな段差があり、小さい虫歯が銀歯の下で進行している可能性を説明し、放置すると大きくなることを説明したところ、治療を希望したので銀歯を除去していきました。

 

銀歯を除去した写真です。

綺麗なところも多いですが、黒くなっているところもあります。

上の方に見える歯と歯の間が黒くなっています。ここは歯の間に汚れが溜まり虫歯なったと考えられます。

銀歯に段差があって汚れが溜まりやすかったのかもしれません。

この段階ではまだ虫歯は小さく、神経への影響もほとんどありません。

虫歯だけを選択的に取り除き健康は歯を削らないで治療していきました。

この歯は元々の虫歯が大きいので詰め物ではなく少し覆うような形にして歯を虫歯からだけではなく、噛み合わせからも守るように技工士さんと設計していきました。

歯を守る

マイクロスコープを使ってクリーニングや、虫歯の治療をしていると早期に発見し歯を残して治療することができます。少しでも歯を長く持たせるように治療に励んでいます。

しかし、大事なことはマイクロスコープで治療することではなく、磨き方を教わって、普段から綺麗にすることで虫歯は予防することができます。治療しない状態を維持した方が間違いなく歯、体にとって良いです。

昔の銀歯や被せ物、虫歯が気になる方や、クリーニングの希望で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。