根管治療で大切なこと。歯を長く持たせるために。

投稿日:2022年3月22日

カテゴリ:根管治療

根管治療は歯の根の中の細菌を除去して、土台をたてて以前のように噛むことができる状態に戻すことが目的です。

根の中を綺麗にするためには虫歯の除去や、細菌の再侵入の防止薬液での徹底的な洗浄などが必要になります。

しかし、これら一つ一つの工程がとても難しく徹底できていないのが日本の現状であるために、治療したのに治らない、何回も何年も期間がかかる、数年後にまた痛み腫れが出てきたなどの問題が起きます。

虫歯の除去についても先生の感覚に頼りすぎていて、曖昧な部分が多いです。

虫歯の可能性のある部分は全部取り切ったほうがいい、少し残してもいい、お薬を使えばほとんど歯を削らなくても良い、など状況によってですが、先生によって色々考えがあります。そして、虫歯を削る目安もさまざまあり、虫歯の検知液を使用する方法、手用切削器具を使用して硬さで判別する方法、回転切削器具を使用して硬さを判別する方法、色で判別する方法などこれも様々です。当院では一つの方法に拘らず、状況ごとに全ての判別方法を使用できるように準備し、総合的に判断していきます。

ベテランの先生の感覚や経験で行う素晴らしい治療ももちろんありますが、全ての先生ができるわけでありませんし、後輩育成も考え、どの先生でもできる基準をわかりやすく設けて歯科全体のレベルを向上させることが大事だと考えています。

被せ物を外した写真です。だいぶ昔に他院で根っこの治療を行い、金属の土台を立てた歯です。

この後、金属の土台を外していきます。

金属の土台をはずしたところです。

根の中の古い材料が真ん中に見えています。周りのピントが合っていませんが色が変色して虫歯になっています。

この症例の場合は徹底的に虫歯を除去した方がいいと判断したために虫歯の染め出し液を使用して、染まっているところを除去していきました。

染め出し液のメリットは明確に色が変わるので虫歯の除去が明確になるところです。綺麗にした後はラバーダムをするために、歯を補強します。

ラバーダムは根の治療の時には必須です。

ラバーダムは唾液の排除(細菌の再侵入の防止)、舌頬粘膜の排除、薬液の漏れ防止、など様々なメリットがあります。

歯が虫歯で小さくなってしまった場合、歯を補強しないといけません。

今回は、このように歯を補強してここからラバーダムを掛けて、根の治療へ進みます。

少し治療時間がかかってしまうので、ラバーダムや歯の補強をしない先生も多いですが、根管治療に特化して少しでも歯を長持ちさせたい場合はとても大事な工程です。

根管治療でお悩みの方、歯を少しでも長く持たせたい方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。