虫歯をしっかりと見つける

投稿日:2022年11月7日

カテゴリ:虫歯治療

先日、マイクロスコープで精密に治療した患者さんの上の奥歯の写真です。多少歯の表面が汚れていますが、問題はそこではありません。

実は歯と歯の間に虫歯があります。フロス(糸ようじ)を通すとほつれたり、汚れがかなり着くので診査すると虫歯がありました。
虫歯の一部を削ったところです。内部が汚れているのがわかります。

歯と歯の間に楔のようなものを入れて見やすくしたり、治療をしやすくしています。

この削ったところは柔らかくなっていて、道具で軽く触るだけでボロボロ取れてくる状態でした。

角度を変えて写真を撮りました。

手前の歯も虫歯になっているのがわかります。

よくあるのが、奥の歯の虫歯を見つけて治療するときに、手前の歯の虫歯を見落とすことがとても多いです。見落とすといってもマイクロスコープなどがない医院では、歯の裏側を高倍率で見る事ができないので、しょうがないところでもあります。多くの医院でこの見逃しがあるのが現実です。

しかし、私はこの小さい虫歯をしっかり見つけてこの段階で治療することで、低侵襲でかつ安全に治療ができると思っています。虫歯が大きくなってからでは、歯を削る量も多いですし、場合によっては神経を取ることになったり、最悪の場合抜歯になってしまうこともあります。

少しでも小さい状態で見つけて、治療必要がある歯をしっかりと詰めて、初期の虫歯であれば削らずに経過を追うことがとても大事です。

虫歯は、磨きにくいところに発生します。磨きにくいところは、道具も届きにくいですし、僕らも視認することがとても難しいです。この視認しづらいというのは、頑張ればできるというものではなく、何人が見ても、何ヶ月チェックしても見つけることができないくらい難しいです。

そして、見つける事ができるタイミングは、穴が大きくなったしまったときです。

私は常々思っているのは、痛みも感じない虫歯が小さいときにしっかり治し、その部位の磨き方を覚えてもらうのがその歯を長持ちさせる秘訣だと思っています。

虫歯だけ綺麗に治しても、磨き方を習わないと、また同じところが汚れて再発します。

しっかりと虫歯を見つけて、精度良く治療して、磨き方法を覚える。これだけやれば、単純な虫歯での神経をとることはなくなります。

小さい虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しのかたは柳沢歯科医院までご連絡ください。