再治療のない虫歯治療へ

投稿日:2023年5月9日

カテゴリ:虫歯治療

当院では再治療の少ない虫歯治療を目指して日々診療を行っています。

再治療を少なくするためにマイクロスコープという歯科用の顕微鏡を使用しています。

肉眼の2〜30倍ほど拡大して歯を見ることができます。

マイクロスコープで常に歯を見ていると、治療した歯が再度虫歯になってしまう理由がわかってきます。

再度虫歯になる理由

単純に歯磨きができてなくて虫歯になるケースもありますが、以前治療した詰め物が不適合で段差があったり、虫歯の取り残しで再度進行して治療が必要になるケースがとても多いです。

実際、虫歯治療を以前受けたことがある人はわかると思いますが、治療した歯の詰め物が取れたり、詰め物の下で虫歯になっていますと言われたことがあると思います。

この写真はある患者さんの下の奥歯です。

白い詰め物がされていますが、不適合で隙間から虫歯になっています。

数年前に保険治療で短時間で綺麗に詰めてくれたけど最近黒くなってきたので心配です、と患者さんはおっしゃっていました。

保険治療の落とし穴

保険治療には落とし穴があります。保険治療の時間が短くて安いというのはとてもいいことですが、何かを失うことがあります。どのようなものでもそうですが、素早い行動をした時に同時に生じやすいのは、雑になるということです。速いが故に何かの工程を省いたり、精度が下がるのは当然です。もちろん本当に忙しくて速く救急治療をする場合はそれでもいいかもしれませんが、しっかり丁寧に治してほしい人も大勢いると思います。

「速くて安くて綺麗で再治療もない」そんな素晴らしい治療ができるのであればどんな歯医者もやっています。(保険治療は値段が決まっているので速く治療した方が医院の経営はよくなります)

詰め物の治療

お口の中で直接詰める白い虫歯治療(コンポジットレジン)は、まず虫歯をしっかり削り取り、乾燥状態にして、接着剤を塗って、段差のないように白い詰め物を詰めて光で固めます。最後に形を整えて研磨します。

虫歯を取り残しないように綺麗に削り、しっかり乾燥状態を保ち、接着剤を塗って、高い精度で詰めると再治療は少なくなりますが、一つ一つの工程を丁寧に行うとかなり時間がかかります。

虫歯をしっかり取りきれなかったら、虫歯の取り残しで深部で進行して再治療になります。

乾燥できず、接着することができなければ、脱離してきたり、一部隙間ができて細菌が侵入して虫歯になり再治療が必要になります。

詰め物の精度が悪く、段差があると、汚れが溜まりやすくなり細菌が繁殖して虫歯になってしまいます。

精度の高い長持ちする詰め物にするにはとても意識することが多く、難易度が高いです。

先ほどの詰め物を一部除去した写真です。内部が柔らかくにりドロドロしています。

虫歯だけ染まる虫歯染め出し液を使用しました。

内部が染まっているのがわかります。

虫歯治療はとても難しいです。まずは虫歯にならないことが大事です。

ならないように、しっかり歯磨きをして定期的に虫歯や歯周病のチェックをしてもらいましょう。

虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。