詰め物の下が虫歯

投稿日:2023年5月28日

カテゴリ:虫歯治療

 以前白い詰め物をした箇所が黒くなって気になるという主訴で来院された患者さんがいらっしゃいました。

保健治療で白いコンポジットレジンというもので詰めたようです。

コンポジットレジンは小さい虫歯の時に穴を詰める治療に使用します。

以前は銀の金属で詰めていました。最近はコンポジットレジンに置き換わりました。

しかし、コンポジットレジンでの治療は難しく段差ができたり隙間が出来やすいです。

どの歯科医院でも行われる一般的な虫歯治療になっていますが、その分治療の精度の差が大きく、再治療になるケースも多いです。

白い詰めものを除去していきました。

ここで当院は虫歯の取り残しがないように虫歯染め出し液を使用します。

先生によっては虫歯の取り残しは手の感覚でわかるから使用しないという考えもありますが、私は使用するデメリットはほとんどなく、唯一あるのは、時間がかかったり、その分の費用がかかることですが、それは患者さんのデメリットではないので当院では使用しています。

あとは染め出し液を使用すると虫歯が明確になるので、マイクロスコープを使用してる当院では患者さんに術後に虫歯写真を見せることで治療の流れを説明できるのが有用だと思っています。

虫歯染め出し液を使用したところです。

内部が染まっています。これはおそらく虫歯の取り残しで内部が染まっているのだと思います。

虫歯を除去してラバーダムという治療する歯だけを明示するゴムのシートを使用します。

ラバーダムをすることでコンポジットレジンの治療の精度はかなり上がります。

そしてこの写真はラバーダムをして、詰め物を充填する前の前処理を行っている状態です。

穴の入り口に青い処理材を使用しています。この前処理をすることで接着力が上がります。

詰めものが終わったあとです。

最初の画像と見比べると段差なく綺麗に詰めてあるのがわかると思います。

しかし、ここまで高い精度でやるには、虫歯の除去、虫歯染め出し液の使用、ラバーダム、前処理など様々な工程が必要になります。ここまでやらなくても一般の虫歯治療はある程度できてしまいます。

当院では可能な限り再治療のない歯を守る治療を行い、少しでもその歯が長持ちできるようにすることを目的に治療しています。

歯を長持ちさせたい、精度の高い虫歯治療を希望する方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。