保険治療での詰め物でこうなっていたら要注意

投稿日:2024年2月21日

カテゴリ:虫歯治療

歯科治療で虫歯が小さい時に行われる治療は、基本的には小さく削って詰める治療です。

歯を削らない治療もありますが、適応があります。今回のお話は小さい虫歯ですが、削る必要がある状態の歯についてお話しします。

虫歯の原因

虫歯は細菌の出す酸によって歯が溶けている状態を言います。

細菌は食べ物の残りなどが停滞することによって発生します。

私たちが歯磨きをしているのは、汚れが停滞しないようにすることで細菌の発生を抑えて虫歯や歯周病にならないようにしています。

 

しかし、歯に段差があったり、隙間があると、そこに歯ブラシは届きにくくなり、汚れが溜まりやすくなります。汚れが溜まると虫歯や歯周病になってしまいます。この状況は、治療を終えた歯に起こりやすいです。精度の低い詰め物や被せ物には段差ができたり、隙間ができることがあります。

皆様も治療した歯が再治療になった経験は多いと思います。

治療した歯は悲しいかな何度も治療をすることになり、最終的には抜歯になる可能性があります。

この負の連鎖を止める方法は、一つは最初に虫歯にならないこと。もう一つは、精度の高い治療を受けることです。詰め物や被せ物の治療を高い精度で行うことに時間を割いている先生は一定数いらっしゃいます。精度の高い治療を受けることで、段差の少ない詰め物、被せ物をいれて、しっかり歯を磨くことで歯を守ることが大事です。

 

では、不適合な詰め物や被せ物をどうやって見つけるのかについて答えていきます。

これはある患者さんの前歯を裏から見ています。

昔、虫歯があったので詰め物をした歯です。

拡大してみると段差になっているのがわかります。この黄色い丸の部分は段差の下になるので汚れが溜まりやすい環境になっています。このような状態はとても危険です。

この前歯について患者さんに聞いてみると、痛みはもちろん感じたことはないですし、歯磨きもしっかりやっているので問題ないかなと思っているようでした。しかし、フロス(糸ようじ)をするとほつれたり、ちぎれることがあったようです。ただ、そういうこともあるかなとそこまで疑問を持たなかったようです。

段差に気づくために

このフロスが大事な目安の一つです。

フロスがほつれたら気をつけてください。

フロスがほつれる場合は、歯に穴が空いてる(虫歯になっている)か、歯がかけている、不適合な詰め物や被せ物があるか、歯と歯の間がキツすぎるなどが考えられます。歯と歯の間がキツすぎる場合以外は、治療をしないと問題が起きる可能性が高いです。なので、フロスがほつれる箇所があったら歯科医院で確認してもうことをお勧めします。

精度の高い虫歯治療、被せ物の治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。