抜歯した左上の奥歯

投稿日:2017年7月19日

カテゴリ:未分類

他院での繰り返しの治療でも腫れが引かない

今回提示するのは、他院にて、左上の一番奥の歯を治療していたのですが、腫れが引かず、当院に来院された患者さんです。

まず、左上7の診査を行いました。

レントゲン写真です。左上7の歯根の周囲に炎症が見られます。

歯茎の検査も行いました。

すると・・・

深いポケットがあり、大量の出血を認めました。

歯が割れてしまっている可能性が高いことを伝え、装着されているクラウンを除去しました。

クラウンを除去し、歯をマイクロスコープで確認すると、歯の頭から半分に割れていました。診断の通り、歯根破折でした。そのため、すぐに抜歯を行いました。

この一連の流れを動画でご覧ください。

 

今回のケースを振り返り思うこと

この状態で繰り返しの治療をされていた患者さんが気の毒でした。いつの時点で破折したのかは、わかりませんが、確実な診断を行い、その内容をわかりやすく説明し、納得してもらい、そしてその診断に見合った処置を行うことが、患者さんにとっての最大の利益だと思います。

今回のケースでは、レントゲン写真とマイクロスコープを用いて、この歯がどうなっているのかを診査診断し、マイクロスコープで撮影した動画を含めた資料で、患者さんに説明しました。治療も、患者さんの負担にならないよう可能な限り無痛的に行い、時間をかけずに抜歯しました。

結果は、抜歯という残念なものになってしまいましたが、それでも、この患者さんは帰られるとき、笑顔で安心していました。「説明がわかりやすかった」「痛くなく、治療があっという間に終わり、いつ歯を抜いたのかわからなかった」とのありがたいお言葉も頂くことができました。

このような、患者さんの安心できるような治療を行えるよう、これからも、頑張りたいと思います。

柳沢歯科医院