上顎の小臼歯の根管治療

投稿日:2021年12月3日

カテゴリ:根管治療

小臼歯とは?

真ん中の歯です。前から4番目と5番目の歯のことです。

根管治療では、奥歯、専門的には大臼歯の根管治療が注目されがちですが、私個人的には、この「小臼歯」の根管治療の質が重要と考えています。理由は、この歯には「歯根破折」、いわゆる歯にとって、致命的なダメージであるヒビが入りやすいから、です。

歯根破折は、ざまざまな要因が絡み合い、生じてしまう現象ですが、見落とされがちなのが、細かい部分からの楔の作用です。細かい部分が残ってしまうと、その部分に、力が集中し、ヒビの原因と考えていますので、このような細かい部分をマイクロスコープを用いて、精密に治療することが、歯根破折の予防につながると考えています。

実際の写真を提示します。

これが上顎の小臼歯の内部の写真です。

写真からも分かる通り、細かい部分が残っています。この部分を、

超音波チップを用いて取り除き、

ダイアモンドバーで、なだらかにし、

キレイに、仕上げることができました。

このような、細かい部分を精度高く治療し、キレイに治療することが、歯根破折を予防する一つの手立てと考えてます。

様々な要因があるので、一概に、これをやっておけば、というものではありませんが、しかし、この処置を行うことが歯根破折のリスクを下げる要素になっていると考えています。

このような精度の高い根管治療を希望される方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院