歯科医師に依存した予防治療 〜歯冠修復・歯冠補綴〜

投稿日:2017年3月12日

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こんばんは☺️

今日は、歯に装着するつめ物やかぶせ物の、歯を守るために重要な役割について説明します。予防というと、虫歯にならないように、歯磨きをがんばって、食生活に気をつける。これは、もう当たり前の話ですよね。しかし、残念ながら、虫歯になってしまった歯は、虫歯を取り除き、そこを補うためにつめ物、かぶせ物をします。この治療の終わった状態を維持すること、これも大事な予防治療なのです。そのためには、今まで通りの歯磨き、食生活も大事ですが、それと同時に歯の内部に汚れが入り込まないよう、歯を守りやすいつめ物、かぶせ物を装着することがとても大切です。では、その歯を守りやすいつめ物、かぶせ物とは、どのようなものでしょうか。それは、歯にピタッとあったつめ物、かぶせ物です。ここで歯にぴったりあっているつめ物、かぶせ物とあっていない物を比較したいと思います。

これはぴったりあっていない前歯のかぶせ物です。患者さんは歯磨きが上手なのにも関わらず、かぶせ物のきわをさわるとプラークが出てきました。精度の低いかぶせ物が装着していると、歯磨きでは取り除けない汚れが、かぶせ物と歯の隙間にたまります。

このかぶせ物の裏側をさらに拡大してみると、隙間から虫歯になっています。精度の低いかぶせ物が装着されているため、汚れがうまく取れず、結果、虫歯になっています。

これは、自分がある患者さんに挿入したかぶせ物です。顕微鏡を使って、拡大して見てみましょう。

歯とかぶせ物の隙間がほとんどないのがわかります。これが歯が長持ちするかぶせ物です。あるベテランの先生にも、このかぶせ物の精度から、この歯は長持ちするよ、と太鼓判を押してもらいました。

このように、精度の低いつめ物、かぶせ物を装着すると、その歯は虫歯になりやすくなります。歯にぴったりあったものを装着することが、歯の寿命を長くします。つまり、つめ物、かぶせ物の治療は、歯科医師に依存した予防治療なのです。