時間をかけてじっくり行う根管治療

投稿日:2017年4月29日

カテゴリ:根管治療

根管治療とは

歯の内部には「歯髄」と呼ばれるゼリー状の組織が存在します。

虫歯が大きくなると、この歯髄が感染を起こすため、噛むと痛い、しみる、時には夜も眠れないほどの痛みを感じるケースもあります。そんなときには、この歯髄を取り除き、歯の健康を守る必要があります。これが根管治療です。

 

日本における根管治療

この根管治療の日本における成功率はというと、50%前後と言われています。これは、他の先進国と比較しかなり低い数字です。なぜか?ひとつの要因として、日本の国民健康保険制度の報酬にあると言われています。その額は、ある先進国と比較すると、20分の1と言われています。そのため、治療時間を多く使うとができない場合が多いのです。その時間は病院にもよりますが、15分前後でしょう。痛みを取り除くことはできたとしても、この時間では、治療した歯を長持ちさせることは難しいのです。

このような背景があるため、日本の根管治療の成功率は低く、再治療や抜歯になる歯が多いのです。

 

じっくり治療を行うことにより成功率が格段に高くなる根管治療

短時間の治療では、すべき処置も十分に行うことができません。そのため、十分な治療時間を取り、ラバーダムや、マイクロスコープを用いた治療など、必要な処置を確実に行うことにより、成功率を格段に高めることができるのです。

私自身の経験でも、1回につき1時間〜2時間かけた精密な根管治療を行っているため、成功率は95%以上です。

 

まとめ

インプラント治療は、必要な場合には、確かに素晴らしい治療です。自分自身もインプラント行った患者さんには、満足を頂いています。しかし、その反面、治療費が高く、また、身体にとっては異物なのです。抜歯が必要になり、インプラント治療を行う場合には、その抜いた歯に、以前に施された根管治療がきちんとできていないことが多々あります。もし、根管治療をきちんと受けていれば、インプラントなど必要ない場合が多く、その歯を長持ちさせることができ、健康的であり続けることができます。

根管治療がもし必要になったならば、仮に費用がかかったとしても、根管治療を得意とする歯科医師の治療を受けることをおすすめ致します。

柳沢歯科医院