マイクロスコープを用いたコンポジットレジンによる支台築造

投稿日:2017年6月13日

カテゴリ:根管治療

コンポジットレジンとは?

歯の色に似た樹脂の材料です。表面処理をすることにより、歯に接着します。小さい虫歯を削ったあとに、その部分につめることに。多く使われる材料です。

 

支台築造とは?

根管治療を行った歯は、かぶせますが、このかぶせものと歯をつなぐ土台となる部分の作ることです。この処置の精度が高いほど、かぶせものが外れにくく、また、歯の根の内部に汚れが入りません。支台築造は、治療した歯とかぶせものが長持ちするかどうかを決める、いわば「生命線」となる処置です。

 

コンポジットレジンによる支台築造とは、その名の通り、コンポジットレジンを歯の内部に直接流し込み、支台築造を完了させる治療です。この方法には様々な利点があります。

処置回数が少なくてすむ

直接、処置できるため、型取りなどの手間が省け、治療回数を減らすことができます。

歯の量の保存

無駄な歯を削らずにすみます。

治療費の削減

材料代がかからないため、安い費用で提供することができます。

感染の可能性が少ない

汚れを取り除いたきれいな歯に直接処置できるため、歯の内部に汚れが入るリスクを軽減することができます。

 

マイクロスコープを用いると精度は格段に向上

この処置を、マイクロスコープを用いて行うと、肉眼では見えない歯の内部の小さな異物も取り除くことができるため、確実にコンポジットレジンを歯に接着させることができます。

実際の治療を提示致します。

根管充填後、白い材料が内部についていることを確認できます。

これらの異物をマイクロスコープを用いて、正確に取り除いていきます。

きれいな面にコンポジットレジンの接着剤を塗布します。

レジンを流し込みます。

実際の動画も提示致しますので、ご覧ください。

 

まとめ

根管治療を行った歯を長持ちさせるための、重要なポイントの一つが、支台築造の精度です。この処置をコンポジットレジン、そしてマイクロスコープを用いて行うことにより、その精度は格段に向上します。自分の経験上ですが、この処置を行った歯で問題の起こったケースはほとんどありません。多くが成功しています。それほど、マイクロスコープによる治療が素晴らしいのです。

柳沢歯科医院