症状がないのに汚れている根の内部

投稿日:2017年6月13日

カテゴリ:根管治療

根管治療は根の内部の汚れを取る治療

根管治療の目的は、根の内部にはびこった汚れを取り除き、歯の健康を守り、寿命を延ばすことです。根の内部の汚れがある場合、仮に現時点で症状がなかったとしても、今後いつ症状が出るかわからないため、汚れを取り除く必要があります。

 

症状がないのにこんなに根の内部に汚れが・・・

今日提示する症例は、レントゲン上でも炎症がなく、痛みも腫れもないにも関わらず、根の内部がとても汚れていたものです。

このレントゲン上の左の歯です。痛みも全くありませんが、クラウンの適合性が悪いため、クラウンをやり変えることになり、同時に根管治療もやり変えることになりました。

クラウンを外し、内部を見てみると・・・

なんとこんなにも虫歯が・・・

マイクロスコープを用いて虫歯を取り除きました。

その後、根管内のガッタパーチャを取り除くと・・・

こんな汚れが。これはまさに「ばい菌の海」です。

症状が無いからと言って、このままにしておいていいと思いますか?

実際の動画を提示致します。

 

まとめ

痛みや腫れが無かったとしても、根管治療をやり直したほうが良いケースはたくさんあります。今回の症例もその代表例です。症状が出る前に、きちんと治療をすることが、根管治療した歯を長持ちさせるひとつの秘訣なのです。

柳沢歯科医院