上顎前歯の補綴を行った患者さん

投稿日:2017年6月16日

カテゴリ:未分類

前歯の動揺と見た目が悪いとのことで来院した患者さん

主訴は、「上顎の前歯が揺れていて、見た目が悪い」とのことでした。診査をしたところ、左上1の歯周病がかなり進行しているため動揺し、それをスーポーボンドで周りの歯とつなげているため、前歯の見た目も悪くなっていました。

治療計画は、①歯周病の進んでいる左上1の抜歯 ②上顎の6前歯をつなぐブリッジの作成 となりました。

 

本治療の問題点とその解決法

この抜歯で困ることがあります。それは、歯を抜いた後、その部分の歯のみ歯茎が下がり、見た目が悪くなるということでした。これを解決するために、抜歯した直後に、その空いた穴に「テルプラグ」という材料を入れ、歯茎が下がらないように工夫しました。

これが、抜歯したあと、その穴にテルプラグを入れ、糸で縫ったところの写真です。

この処置をすることにより、歯茎が下がらないため、オベイドポンティックと呼ばれる、あたかも歯のないところに歯があるような仕上がりのブリッジを装着することが可能になりました。

 

オベイドポンティックを用いたブリッジが完成

このあと、歯茎が治るのを待ち、ブリッジを作成しました。

これが完成したブリッジです。全ての歯があるように見えますよね。しかし、これを浮かすと

このように、左上1はありません。

 

まとめ

抜歯した部分の歯茎が下がらないように工夫をして、あたかも、そこに歯が生えているようなオベイドポンティックを作成することにより、患者さんの審美的な要求に応えることができます。実際にこの患者さんも、大満足で帰られました。術前を術後の写真を比べていただければ、その差は一目瞭然だと思います。

このように、当院では、審美性の高い修復治療に力を入れておりますので、調布市の歯医者をお探しの方は、ぜひご相談ください。

柳沢歯科医院