根の曲がった右上の一番奥歯の根の治療

上の奥歯の根の治療は難しい

根の治療(根管治療)は難しい治療です。先日、大学の大先輩である先生との会話の中でも、根の治療はできる限りしたくない、とのことでした。その、難しい根の治療を、上の奥歯にしないといけなくなったら、これは、普通は、かなり大変です。なぜなら、上の奥歯の根の治療はとても難しいからです。

私が行った右上の一番奥歯の根の治療

実際の症例を提示したいと思います。

術前のレントゲン写真です。右上の奥歯が痛いとのことで来院されました。私以外のドクターが痛みを取る応急処置を行い、痛みは引きましたが、その後の処置が難しいそう、とのことで、専門Dr.の治療を希望され、私が根管治療を行うことになりました。

マイクロスコープ、ニッケルチタンファイル、ラバーダム、などの成功率が高くなるツールを用いて、時間をかけ、根の治療を行っていきました。

最後に根管充填を行い、治療を終了させました。

術後のレントゲン写真です。

角度の変えて、撮影したレントゲン写真です。かなり湾曲した根であることがわかります。レントゲン写真から全てがわかるわけではないのですが、この術後のレントゲン写真を見て、きれいなので、少し興奮しました。

最終的な根の材料をつめる処置「根管充填」の動画を提示致しますのでご覧ください。

まとめ

今回は上顎の奥歯の症例でしたが、下に関しても、もし根の治療が必要になった場合は、専門Dr.の治療を受けてください。この治療が必要になった場合には、この歯は、進行ガンに侵されている、と言っても過言ではありません。根の治療のクオリティーで、その歯の寿命が決まるのです。

根の治療は、皆さんが考えている以上に難しい治療であり、多くの歯科医師が苦手とする分野です。もし、必要になった場合は、この治療の得意な歯科医師に治療してもらうことをオススメ致します。

柳沢歯科医院