CT撮影による気道の評価

投稿日:2019年7月11日

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今年の3月に当院にCTが導入されました。このCTの機能の一つを説明します。

 

3次元的な気道の観察による睡眠時無呼吸のリスクの評価

歯科で気道?と思われるかもしれませんが、実は歯科において、かみ合わせと気道の関係性を確認することはとても大切なことです。かみ合わせが深くなり、下顎が後退すると、舌も一緒に下がりその後ろにある気道が狭くなります。息苦しくなります。この状態で上を向いて寝ると舌がさらに落ちてしまい、気道がふさがれ、息ができなくなります。これが「睡眠時無呼吸」です。このリスクを、当院では気道のCT撮影にて3次元的に評価しています。

これが広い気道の患者さんのCT画像です。それに対して・・・

これが気道が狭い患者さんのCT画像です。違いが一目瞭然なのがわかると思います。この気道の狭い患者さんに睡眠について聞くと、家族の方から、いびきをかく、呼吸が止まっている、と言われるそうです。まさに「睡眠時無呼吸」なのです。

 

睡眠時無呼吸だと、なにが悪いのか?

健康に悪いのです。ある研究によると、睡眠時無呼吸を治療しないと、循環器系に問題が起こり、致命的な脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが格段に上がるのです。他にも、日中の眠気などの症状があり、生活の質も落ちます。

 

まとめ

睡眠時無呼吸はあまり知られていない病気ですが、とても厄介なものです。体に悪影響が出ます。この症状の特徴が、実は口の中に出ます。かみ合わせに出ます。そのため、歯科医師、衛生士は睡眠時無呼吸の治療において、とても重要な役割を担っていると言われています。当院では、この評価をCT撮影の画像診断にて行っています。家族のいびきが気になる、寝ている時に呼吸が止まっているのでは?と疑っている方、もしかすると、睡眠時無呼吸により健康被害が出ているかもしれません。CTによる診断のできる調布市の歯科医院をお探しの方は、ご相談ください。

柳沢歯科医院