歯を大事にしない文化の理由 国民皆保険制度 歯科医師側のデメッリト

投稿日:2019年8月28日

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今回の内容も誤解を招く可能性が大きいのですが、今回も100%社会のために書きたいと思います。

歯科における国民皆保険制度のメリットは、世界中でも例を見ないほどの安価な料金で治療を受ける事ができるのですが、実は多くの歯科医師、歯科医療に携わる多くの関係者が、この保険診療のシステムに疑問を感じています。今回、すべてを書く事はできませんが、私の考える国民皆保険制度の「歯科医師側のデメリット」を書きたいと思います。

 

国民皆保険制度の「歯科医師側のデメリット」

診療報酬が安すぎるため100%の治療がしづらい

私は、根管治療をメインとして日々の臨床を行っていますが、実はこの根管治療の保険制度による診療報酬は安価すぎるのです。海外に比べると、その金額は圧倒的に安いです。そのため、最新の高価な機材や長い治療時間を使う事ができないので、結果として、「手を抜く」とまでは言えないものの、自分の受けたい治療を、多くの歯科医師が実践するは難しいを思います。「それでも、赤字覚悟で治療するのが医療人なのでは?」と思う方もいるかとは思いますが、それは難しいです。歯科医院では、やはり経営していかないといけないので、赤字覚悟で治療をするとこは難しいのです。

大学に優秀な人材が残りづらく教育に影響が出てしまう

私が考える大きなデメリット、それは「大学に優秀な人材がのこりづらい」ということです。なぜなら、保険診療メインの大学病院では、一般診療、特に根管治療では、稼ぐ事ができないので、優秀な人材は、自分で稼ぐ事ができるため、やめ、開業してしまいます。すると、教育の基礎である専門大学に優秀な人材が残らず、良質な教育がしづらい環境にあると考えます。実際に、私が大学病院に勤めていた際に、根管治療の専門教室に所属していたのですが、「もっと稼いでくれ」と教室の先生たちが叱られていました。これでは、みなやめていくのも当然だと思います。私はアメリカに勉強しに行った事があるのですが、アメリカでは、大学内に教授の個人的な医院があり、教育をしながら、その病院で稼ぐ事ができるのです。しかも自由診療で。このように、社会的なステータスには、お金は必要なのです。

今こそ、日本の歯科大学のスタイルを考える時なのではないのでしょうか。

 

まとめ

自分を守れなければ、他人を守ることはできないと思います。つまり、患者さんに良質な医療を影響するためには、まずは、歯科医師のことを考える必要があると思います。

同業者である歯科医師にも伝えたいことがあります。この保険診療の状況・・・。誰しもが疑問に感じ、疑問を感じながら治療しているのではないでしょうか?これはだれのせいなのか?それは、私たちの先輩たちの責任です。彼らがこのような状況を作り上げてしまったのです。しかし、彼らも一生懸命やってきています。責める事はできないと思います。こんな中で、僕たち若手ができる事、それは、20年後、30年後に歯科医師になるであろう後輩たちに、同じような思いをさせないことだと思います。そのために、なにができるのか、一人一人に考えて欲しいです。よろしくお願いします。

このように、私は、国民皆保険制度の存在が、歯を大事にしない文化の原因になっていると強く思います。しかし、これだけ否定しておきながら「歯科における国民皆保険制度を撤廃せよ」とはまったく考えていません。なぜなら、海外にはない制度だからです。海外と差別化できるのです。であれば、なぜこのようなことが起きてしまっているのでしょうか?それは、「歯科医師が制度に支配されてしまっているから」です。

否定ばかりはよくないです。次回は、この海外に類を見ない制度を、どのように私たちが生かしていくべきか、提案をしたいと思います。