痛みが引かない左上の奥歯

投稿日:2019年11月8日

カテゴリ:根管治療

4ヶ月も治療しても痛みが引かない・・・

今回紹介する患者さんは他院で4ヶ月治療しても痛みが全く引かなかった方です。他院で、知覚過敏が激しいため、根管治療を始めたが、痛みが全く引かず、根管充填とファイバーポストによる支台築造を行ったが、そのファイバーポストを外し、再度根管治療を行ったとのことでした。

来院された時に、歯を触っただけで激痛でした。気の毒でした。

 

内部の状況は・・・

患者さんと相談し、根管治療を行うことになりました。

ラバーダムを施し、マイクロスコープで内部を確認すると・・・

黒丸で囲った部分に神経の一部が残っているように見えましたので、

ドリルを挿入すると、ドリルが入って行きました。

見落とされている根管がありました。いわゆる「MB2」と呼ばれる根管です。

そのすぐ隣にある根管から膿が出てきました。これは、痛そうですね。

きれいにした状況です。

その他の根管からは出血を認めました。

出血を止めて、よく確認すると、変な方向に穴ぼこが空いていました。出血はこの穴から出ていたのです。

どのタイミングかはわかりませんが、以前に治療した歯医者さんが空けてしまったのでしょう。

 

まとめ

当院では、このような治療をマイクロスコープを用いて行っています。マイクロスコープがないと、使いこなせないと、どのような状況になっているのかがはっきりわかりません。そして、マイクロスコープで撮影した動画を患者さんに実際に見てもらい、状況を確認してもらいます。百聞は一見にしかず、ですね。このような治療を行える調布市の歯科医院をお探しの方は、ぜひご相談ください。

次回は、この後、どのような治療を施したのか、ご説明致します。

柳沢歯科医院